Ming-chi Kuo:Apple、iPhone 12にEarPods或いは電源アダプタを同梱しない?

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Appleは今年秋に発表されるとみられる次世代iPhone「iPhone 12」シリーズのパッケージを大幅にスリム化する予定のようです。TF International Securities(天風国際証券)のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏が本日、iPhone 12において電源アダプタが別売りになることを期待している、と報告しています。

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Kuo氏はAppleがiPhone 12シリーズに電源アダプタを同梱しない理由について、iPhone 11と同価格で販売することを望んでいるのですが、iPhone 12は5Gネットワークに対応するための部品価格が高騰していて、同梱のアクセサリを削減することでコストが相殺されるということです。もし電源アダプタが削減されると、iPhoneのパッケージサイズはぐっと小さくなるため、年間1億台以上出荷されるiPhoneの運送費が削減され、また地球環境にも優しくなります。

Kuo氏は以前、有線イヤホンのEarPodsも同梱されなくなると報告していたことがあり、もしEarPodsと電源アダプタ、或いは両方とも同梱されなくなればかなりのスペース削減となります。Lightningケーブルが削減されるかどうかについてはKuo氏は言及していません。

ちなみにApple Watch Series 3以降は電源アダプタが付属されていないため、iPhoneよりも先駆けて電源アダプタが削られていることになります。それでも不便はしていません。ましてやこれまでiPhoneに付属していた電源アダプタは、iPhone 11 Proシリーズの18Wを除いて全て5W(1A)というほぼ最低の仕様の電源アダプタでした。

Kuo氏はAppleが現行の5Wと18Wの両方の充電器を廃止し、新たに20Wモデルを投入するとしてきましたが、今回のレポートではそれが別売りになるということになりそうです。

またKuo氏は今年後半に新たに10.8インチiPad、2021年前半には8.5インチiPad miniをリリースするとしていて、これらには引き続き電源アダプタがバンドルされるとしています。

確かにiPhoneユーザはリピーターが多く、既に多くの充電器やイヤホンを持っているため、特にこれらが付属しなくても実際には不便には感じない可能性があります。ただ、もしEarPodsが付属しなくなると、AppleのAirPodsの売上げが更に伸びるとみられ、ユーザは更に多くのお金をAppleに払わなくてはならなくなるため、不満を招く可能性もなきにしもあらずです。それがなくても、これまで当たり前に付属していたものがなくなったのに同じ値段、と捉えられると、ユーザのAppleに対する印象は悪くなるのは必至です。Appleはどうカバーするのでしょうか。5G対応だから、というのは言い訳にならないような気がします。

個人的にはいつもiPhoneは殆ど香港版を買っているのですが、香港では電気製品にイギリス時代の大きなソケット用の巨大なアダプタを使うことが義務づけられているため、iPhone香港版のパッケージはひときわ大きいのがネックでした。もし電源アダプタが付属されなくなると、それだけで香港版のパッケージは非常に小さくなります。今はコロナ禍で密輸もあまり盛んではないですが、ボーダーが再開したら今後はパッケージが小さくなって密輸の台数が増えるのではないか。。などと下世話なことを考えてしまう私がいます。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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