Appleは日本時間本日2018年10月9日未明に、モバイルデバイス用OS、iOS 12.0.1正式版をリリースしました。iOS 12としては通算2個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS 12.0が9月18日にリリースされてから、21日でのアップデートとなりました。
iOS 12.0.1アップデートの内容・修正点、リリースノート
以下がAppleによるiOS 12.0.1のリリースノートです。小数点2桁アップデートなので、細かい修正となります。バグの修正及び改善のため、新機能はありません。
iOS 12.0.1には、以下のiPhoneまたはiPadのバグの修正および改善が含まれます:
- iPhone XSデバイスをLightningケーブルに接続してもすぐに充電が始まらない問題を修正
- iPhone XSデバイスで5GHzではなく2.4GHzのWi-Fiネットワークに再接続してしまう問題を解決
- iPadキーボードの“.?123”キーの場所を以前の位置へ復元
- ビデオ再生用のAppで字幕が表示されない問題を修正
- Bluetoothが使用できなくなる問題に対処
- iPhone 5sでSMS/MMSを送受信できない問題を修正
- このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/kb/HT201222引用元:Apple
スクリーンをオフにしていると充電が始まらない問題を修正
Appleのリリースノートでは
- iPhone XSデバイスをLightningケーブルに接続してもすぐに充電が始まらない問題を修正
と書かれていますが、実際のところは状況が異なっています。正確には「各デバイスでスクリーンがオフになった状態で充電が始まらないという問題」と表現するのが正しいです。「すぐに充電が始まらない」という表現は誤りで、充電が始まらない場合はいったんスクリーンをオンにしたまま抜き差しをしないことには、ずっと充電が始まりません。また、iPhone XSデバイスだけではなく、過去の全てのiOS 12が搭載可能なデバイス(iPad含む)で発生しているというのが正しい認識です。Appleはこのあたりを誤魔化していますね。。
この問題の深刻さは、スリープ中に充電できないということで、例えば夜寝る前に充電したつもりが朝充電できておらず、結局次の日1日使えないとか、半日以内でバッテリーが切れるなどの状況になりかねないところです。
iOS 12.1 ベータ2でこの問題が修正されていたため、Appleはこの問題を認識し、既に修正していました。今回正式版にそのパッチが流用されたということになります。
なお、この問題に関しては当ブログでもお伝えしています。
また、iPhone XSシリーズでWi-Fiが5GHzが優先されず、2.4GHzが接続されてしまうという問題も修正されていますが、私自身はこの問題に遭遇したことはありません。Bluetoothが使えなくなる問題は確かにありました。
その他の問題も微細な修正といえるでしょう。
アップデートはOTAで可能
iOS 12.0.1へのアップデートは、iOS端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは大きさは小数点2桁アップデートの割にはかなり大きく、iPhone XS MaxでiOS 12.0からアップデートする場合は156.6MBとなっています。普通は数十MBなので、今回は少し大きいといえるでしょう。
サイズが少し大きいので、アップデート自体にも少々時間がかかります。時間に余裕を持って行いましょう。20〜30分くらいは見ておいた方がいいと思います。寝る前にダウンロード、インストール(アップデート)指示をやっておくのがいいかもしれません。
iPhone XSシリーズ用ファームウェアを含む、iOS 12.0.1オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone XS/iPhone XS Max】用も含め、iOS 12.0.1のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。