Appleファンにとって、Appleの過去の全ての歴史が発掘に値するものだといえるだろう。
シリコンバレーの住宅から”発掘”された一枚の新聞の人材募集広告
最近、とあるシリコンバレーにある住宅内の鏡の後ろから、Appleの前身であるApple Computerが1984年7月に新聞に掲載した求人広告が発見された。既に黄ばんでいるこの求人広告には、当時Apple Computerがシニア・エンジニアを募集しており、その報酬はなんと月給24,000ドルを保証していたのだ。
シリコンバレーの住宅から”発掘”された一枚の新聞の人材募集広告
このような人材募集がされているということは、当時Macintoshの製造になんらかの問題があり、そのためにシニアエンジニア募集の必要があったことが暗示されているといえるだろう。
面白いのは、Apple Computerの当時のこの人材募集の中には「Apple ComputerがMacintoshを開発している時、多くの人が1台欲しいと考えていることは知っていました。しかし思いも寄らなかったのは、彼ら全員が今すぐにでも1台欲しいと思っていたことです」と書かれている。文字通り、需要に製造が追いついておらず、機会損失を恐れていたのだろう。
ちなみに当時のApple ComputerのCEOはあのスティーブ・ジョブズが説得して入社してもらったジョン・スカリー(John Sculley、元ペプシコーラのCEO)だった。
給与条件は破格の年収7500万円越え!
そしてこの人材募集には“Join The People Who’ve Joined Apple”という題が銘打ってあり、詳細な応募事項が書かれている。そのうち、条件として2年間の幹部としての経験や組立設計技術を持っていることが挙げられている。
そして給与の条件として月給24,000ドルと書かれており、これは現在の価値に換算すると約56,000ドル(約636万円)にあたるという。年収に換算すると約7,636万円で、エンジニアとしては破格の給料といえるだろう。なお、この募集によってApple Computerに実際にシニア・エンジニアとして入社した人物がいるかどうかは不明。
画蛇添足 One more thing…
なお、1984年といえば、あのAppleにとっても歴史的な意味を持った、スティーブ・ジョブズの肝煎りで制作されたMacintoshの広告「1984」が公開された年だった。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)