今年9月頃にリリースされるとみられているAppleの次世代iPhone【iPhone 7(仮称)】については当ブログでも大量にお伝えしているとおり様々なリーク情報が出回っており、これまでほぼ完成形に近い写真も公開されてきた。
さてそんな中、私はここ数日用事があって中国は広東省深圳市に来ており、深圳にある世界最大の電子市場【華強北市場】で次世代【iPhone 7】に関して集めた情報をいくつかご紹介したい。なお、情報源はAppleの部品サプライヤーやフォックスコンの内部事情に詳しい情報筋及び周辺グッズメーカー(ケース等)の情報筋だが、例によって具体的には名前は挙げられないのでそこはご理解いただきたい。また情報が100%間違いないことを保証するものでもないことも予めご了承いただきたい。
iPhone 7の組立は既に始まっている
まず、既にiPhone 7はフォックスコン(Foxconn、富士康)、ペガトロン(Pegatron、和碩)の2社で既に組立(量産)が始まっているとのこと。つまり、既に製品については基本的に部品が揃っていて、組立てられる段階にあるということだ。なお、もう1つの組立工場ウィストロン(Wistron、緯創)についてはまだ始まっていないようだ。
iPhone 7は3ライン展開、外観はほぼ噂やリーク写真通り
iPhone 7はこれまでの噂通り、4.7インチの【iPhone 7】、5.5インチの【iPhone 7 Plus】、そしてもう1種類デュアルレンズカメラを搭載した5.5インチサイズの高級版のiPhone 7 Proが加わり3ライン展開になるもようだ。
外観もこれまでの噂やリーク情報の通り、アンテナ線が上下に寄ってDラインではなくなり、また3.5mmイヤホンジャックはなくなるもようだ。また初期のリーク情報にあったスマートコネクタ(Smart Connector)は搭載されないもようだ。
闇で出回るiPhone 7の【開発段階の実機】
iPhone 7の実機、つまり開発段階での組み上がって実際に動作する端末(中国語では工程機)が、中国深圳の華強北市場関連の部品業者の間で密かに流通しており、末端価格は20万元(約300万円)/台ほどで取引されているという。基本的には周辺機器やグッズメーカーが、他のライバルよりも早く次世代iPhoneの情報を得たいがために実機を買い、そして測量を終えて情報を得たらすぐに自分が買った値段より高く売りつけるというやり方をするため、価格が高騰しているようだ。なお、実機を手に入れても自分のところに置いておくとAppleから訴えられるなどのトラブルが起こりかねないため、皆すぐに手放すという。
海外の「リーク屋」は中国の業者に情報を聞き回り、金で情報を買っている
これまでiPhone 7の情報を一番多くリークしてきた海外のメディア関係者といえばフランスのメディアNowhereelse.frの記者@OnLeaksことSteve Hemmerstoffer氏。そして昨年のiPhone 6sまではオーストラリアのSonny Dickson氏も有名だった。この2人のようないわゆる「リーク屋」は、中国のApple関連製品メーカーに片っ端から連絡をとって新しいリーク情報はないかどうか質問し、そしてリーク情報をできるだけ安い金で買い取ろうとするという。
@OnLeaks氏やSonny Dickson氏がこれまでリークした情報も、殆どはお金を払って買った情報だというが、特にSonny Dickson氏はめちゃくちゃに値切ってお金をケチる上に、会話のレベルが低いと評判が悪く業界から嫌われていて、最近業界内では彼には情報を出さないという暗黙の了解があるようだ。というわけでSonny Dickson氏は最近殆どリーク情報を出せていないということのようだ。
次世代iPhoneはiPhone 7じゃない?最終名称はまだ不明
中国の業者の間では現在でも次世代iPhoneは【iPhone 7】という仮称・通称で呼ばれているが、iPhone 7と呼ぶにはあまりに従来のiPhone 6シリーズ製品と似通っており、また来年大幅な外観のアップデートがあるため、Appleは次世代iPhoneを【iPhone 7】という名称にしないかもしれず、現在のところ最終名称は不明だという。名称が決定され次第、梱包部材が手配されるため、そこで何らかのリークがあるかもしれない。
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