AppleのiOSやAndroid、そしてWindowsなどオペレーティングシステムに限らず最近世間を騒がしているネットワークセキュリティ問題。
そんな中、英国はどのように対応しているのだろうか。
英国6大学がネットワークセキュリティ修士課程を設置
海外メディアの8月2日の報道によると、英国GCHQ(政府通信本部)からオーソライズされた6つの英国の大学が、未来のネットワークセキュリティ専門家を訓練する修士課程を設定したという。
GCHQと有名なSS(MI5-情報局保安部)、SIS(MI6-情報局秘密情報部)は、英国を代表する諜報機関の名称だ。
そして今回設置された特殊な学位は2011年に公布された”ネットワークセキュリティ戦略”のうちの一部であり、この戦略では、高等教育こそが英国をハッカーやネットワーク詐欺から守る力を上昇させるとされているのだ。
英国では産官学共同プロジェクトでネットワークセキュリティを確立しようとしている
英国内閣事務室大臣のFrancis Maudeによれば、
ネットワークセキュリティは英国経済の長期発展計画においてキーとなると考えられているようだ。
Maudeは、この修士課程は英国がネットワーク上での取引で最も安全な国の1つとなるのに役立つと話している。
彼は更に、GCHQとその他の政府機関や民間企業、そして大学が共同でこのプロジェクトを進め(いわゆる産官学共同プロジェクト)、英国がネットワーク犯罪の脅威に対応できるのに役立てる計画であることを話している。
英国GCHQの認可を受けている6大学のリスト
報道によれば、現在GCHQが承認しているネットワークセキュリティ課程を行っている学問機関は以下の通り。
・エジンバラネピア大学(Edinburgh Napier University)
・ランカスター大学(Lancaster University)
・オックスフォード大学(University of Oxford)
・ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校(Royal Holloway, University of London)
更に以下の2つの大学のネットワークセキュリティ課程でもGCHQの臨時認証を受けているという。
・クランフィールド大学(Cranfield University)
・サレー大学(University of Surrey)
ぜひ日本にも導入を
ネットワークセキュリティは、英国だけではなく日本の長期成長戦略にも必ず必要なものだ。
ぜひ参考にして導入してほしい制度だ。
もちろんハッカーやクラッカー、他国諜報機関とのいたちごっこになるのだろうが、疑いの余地なく「ないよりまし」だ。
記事は以上。