故スティーブ・ジョブズ(左)と共にAppleの共同創始者であったスティーブ・ウォズニアック(右、Steve Wozniak、以下ウォズ)が、
2日ほど前にイギリスのMacworldの取材に答え、
自身はAppleが10月22日にリリース発表した新型iPadのiPad Airにはあまり興味を持っていないと答えた(MacWorld UKの英語記事参照)。
ウォズはなぜiPad Airを気に入らなかったのか?
その原因を、彼は彼のデバイスの記憶容量(内蔵メモリ容量)の需要に達しないからだという。
ちょっとひねくれた性格のウォズが言うには、
彼の中でiPadは”Big Bang Theory(アメリカのテレビ番組)”が全部保存できるという基本的な要求をクリアできないといけないらしい。。
ウォズはインタビューに以下のように答えている。
「最終的に新型iPadを見た時、僕はわかったんだ。このデバイスは僕の要求を満足することはできないってね。確かに更に薄くはなった。でも僕は内蔵メモリ容量が欲しいんだ。うちにはブロードバンドを引いていないし、僕が泊まるホテルにはいいブロードバンドサービスもない。つまり僕は僕の殆ど全てのプライベートなメディアファイルを全部iPadに入れなきゃいけないってこと。だから僕はAppleに256GBのメモリ容量を積んだiPadを発売して欲しいな。僕はもっと多くのメモリを”Big Bang Theory”の全部の回を保存するのに当てたいんだ。だから僕は妻に「やめた、やっぱりいらないや」とメッセージを送ったんだよ」
なんとも偏屈な理由である。。
今時家にブロードバンドを引いていないなんて、
なんてアナログな人なんだろう?
あとはWi-Fi版じゃなくてセルラー版を買えばいいではないか?
とかツッコミを入れたくなるところである。
ただ、Appleもそこまで言うウォズのために1台くらい256GBを搭載したiPad Airを作ってあげてもいいんじゃない?と思ったりもする。
そうすれば今でも多くのオールドAppleファンに絶大な影響力を持つウォズがiPad Airを絶賛することになるのだから。
しかしあのMacintoshの開発を一手に引き受け、
最初期のAppleを支えたウォズも、
その先見性には少々疑問を抱かざるを得ない。
例えば、昨年7月にウォズはMicrosoftのSurface RTタブレットを、
スティーブ・ジョブズがMicrosoftで復活したとまで絶賛した(昨年のApple Insiderの記事参照、英語)が、
Surface RTの売上げについては皆さんご存じの通りである。
まあそんなところもウォズの可愛いところで、
スティーブ・ジョブズと共に、
世界最大の起業となるAppleを創業したもう1人のスティーブ、
そして技術オタクのスティーブ・ウォズニアックの言動には、
これからも注目が集まっていくことだろう。
スティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)とスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)と一緒の写真集
記事は以上。