iPad版Microsoft Officeに早くもバグ発見、1つのOffice 360アカウントで多くのデバイスにインストールし放題に

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iPad版Microsoft Officeが1つのアカウントで大量インストール可能

米国CNETによると、iPad版の「Microsoft Office(マイクロソフト オフィス) for iPad」にセキュリティホールがあるという。
このセキュリティホールを利用すれば、
ユーザは料金を払わなくてもOffice 365サービスを受けられ、
また「Microsoft Office for iPad」の全ての機能が使えるようになってしまうという。

CNETによれば、多くのデバイスの多くのIDでこの現象を検証したという。
Microsoftのサービスでは、
ユーザは100米ドル(約1万円)を払うことでOffice 365のサービスを購入でき、
これがないと「Microsoft Office for iPad」の全ての機能を使えない。
しかしこのセキュリティホールを利用することで、
ユーザは全く料金を支払うことなく「Microsoft Office for iPad」の全機能が使えるようになってしまうという。
Microsoftもこのセキュリティホールについて把握しているようだ。
コーポレートアカウントのためにインストールの台数制限を設けていなかったのが、
個人ユーザ用にも同時に制限をかけていなかったというのだ。

Microsoftはユーザに5台までのMacまたはPC、及び最大5台までのタブレットPCにOffice 365アカウントを同時にしようすることを許可している。
しかし実際ユーザが5台以上のタブレットPCで同じアカウントを使っても、
Microsoftはそこに制限を仕掛けていなかったらしい。
つまりある正常に使用可能なOffice 365サービスアカウントを手に入れさえすれば、
iPad版Officeは自動的に認証され、
費用を支払ったか否かに関係なくOffice 365のサービスを使えるようになるというわけだ。

実際、とあるユーザが試したところ、少なくとも5台以上のiPadにOfficeをインストールでき、
Office 365で10台以上のデバイスへのOfficeのインストールに成功したという。
ユーザにとっては天国のようだが、Microsoftにとっては地獄だ。
このような状態が続くと、アカウントを取得したユーザが友人に配ったり、
最悪の場合アカウント情報を売ったりする可能性がある。

しかし上述の通りMicrosoftもこの問題を把握しており、
1つのOffice 365アカウントがどのくらいのiPad版Officeの認証に私用されたかを追跡するという。
例えば1つのアカウントで100台ものiPadにOfficeがインストールされるなどした場合は、
Microsoftも異常と判断してそのアカウントを停止する可能性がある。

iPad版Officeは大人気

「Microsoft Office for iPad」は既にかなり高い人気を誇っている。
今週木曜日3月27日にリリースされてから数時間以内で、
iPad版OfficeはApp Storeの中の無料アプリの中で4位に入っている。

なお、「Microsoft Office for iPad」は日本のApple IDではまだダウンロードできない。
いずれ上記の問題が修正された日本語版iPad用Officeが使えるようになるだろう。

記事は以上。

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