Apple WatchとそのApple Watchに搭載されているwatchOSはこれまでiOSで行われてきた【脱獄(ジェイルブレイク、Jailbreak)】がなく、脱獄ツールもリリースされてこなかった。
しかし本日とあるTwitterユーザが、Apple Watch脱獄に興味がある人は小躍りしそうな画像を2枚アップしている。
Twitterユーザの@maximehipの本日ツイートで、Apple Watchで脱獄インストーラの”Cydia(シディア)”が実行されている写真が公開された。そしてツイートは“work in progress(作業進行中)”だ。Cydiaが実行されているということは脱獄の成功の証だが、もう1枚の写真ではキーボードも表示されている。
ただ、この写真が本当に信憑性があるかについては正直疑わしい。例えばiPhone等でCydiaを起動してそれをスクリーンショットで撮って、その画像を多少編集してApple Watchで表示させればこのような写真は撮影可能だからだ。
▼私も真似して撮ってみた。笑 ただ、それっぽくは撮れるのだが、一番上の脱獄アプリ/Tweakの”Band Logos LockGlyph”の説明の文字が途中(by reまで)で切れていることにお気づきだろうか。上の写真のように…となるように編集したりするのはなかなか気の利いた感じの人じゃないとできないので、もしかしたら本当に脱獄に成功しているのかもしれない。
そんなわけで、@maximehipの写真がもちろん100%ウソとも言い切れない。watchOSは所詮iOSから派生したOSであることと、これまでにもApple Watchで古いMac OSやWindows 98を動かしている動画などが公開されたことがあり、脱獄は可能だということは証明されているからだ。
またApple Watchは発売直後に、バンドを取りはずしたところに6ピンのスマートコネクタのような形状の隠し診断ポートがあることが発見されており、そこを使って将来的に脱獄ができるのではないか、と騒がれたことがある。
ところでApple Watchを脱獄することで、何かメリットがあるだろうか?私は以下のメリットがあると思う。
- 時計盤(普段表示される時刻表示)など、Appleが許していないところをカスタマイズできる
- 現状ではできない、ペアリングしたiPhoneから完全に独立したアプリの実行
- キーボードなどでの文字入力の実現
ただ、この2つとも今後watchOSでは開放されていくところかもしれないので、焦って脱獄するほどのことでもないのかもしれない。
いずれにせよ、脱獄犯にとっては期待できる内容であることは間違いない。
Work in progress.. pic.twitter.com/C8dxYzPn64
— Maximehip (@maximehip) 2016年5月24日
記事は以上。