iPhoneにも使われている、あの高速充電技術が訴えられるとは。。
Somaltus LLCという企業がアメリカのテキサス州東部地方裁判所に起訴したところによれば、同社はAppleの【iPhone 6s】の高速充電(スピード充電)が可能という特徴が、同社が所有する特許を侵害しているとみなしているようだ。
この“高速充電”の特徴は、バッテリ容量を80%まで充電する際にできるだけ速く高速充電し、80%を超えた後はトリクル充電(微小電流による充電)という方式で充電するというものだ。このような充電方式を採用することで、バッテリー寿命を延ばすこともできるという。
Somaltus LLCは起訴状にて、iPhone 6sのこの高速充電技術が、同社が2010年に取得した米国での特許番号7657386にあたる技術特許に違反しており、同社はAppleに一定レベルの特許使用料と補償を求める理由が十分にあると主張している。
ちなみに、Somaltus LLCはAppleだけではなく、ASUS(華碩)、レノボ(Lenovo、聯想)、サムスン(SAMSUNG)、ソニー(SONY)、東芝(TOSHIBA)などのメーカーも同時に起訴している。
先日ブログでもお伝えしたとおり、Appleは2500万ドルの費用を支払って”特許ゴロのプロ”のNetwork-1と和解し、穏健派の一面を見せた。しかし同じく”特許ゴロ”として名高いSomaltus LLCに対して、Appleは果たして”穏健”に問題の解決を図ろうとするのだろうか?
なお、Somaltus LLCは既に日産やフォード(Ford)やその他の自動車メーカーと特許裁判で和解しており、Appleとしても和解が最もよい解決方法だと思われる。なぜならもし特許ゴロとの裁判が長引けば、自動車メーカーも恐れたように、人と時間と金銭の大幅なロスが発生するからだ。
もちろんそれが特許ゴロの狙い所なのだろうが。。
画蛇添足 One more thing…
ちなみに、AppleのiPhoneに標準で付属する電源アダプタは1A出力なのだが、iPadシリーズに付属する2Aアダプタや、市販の2A出力に対応しているアダプタを使えば、80%まではiPhone標準の電源アダプタよりも倍速に近いスピードで高速充電可能であることをご存じだろうか?
一応、Tipsまで。。
記事は以上。
(記事情報元:Patently Apple)