世界一となるか?中国のホワイトハット・ハッカーチーム”Keen Team”がハッキングコンペ”Pwn2Own 2015″に参加!

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中国のホワイトハット(善玉)ハッカーチーム”Keen Team”が、Weibo(微博、中国版Twitter)の公式アカウントで、3月18日と19日に行われるハッキングコンペ”Pwn2Own 2015″に参加することを表明した。

keen-team_Chinese-hacker_Pwn2Own

Keen Teamは具体的に参加するプロジェクトについては明らかにしていないが、今回他の中国のハッカーチームの精鋭もKeen Teamと共にこのハッカーコンペに参加することが話題となっている。

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Pwn2Ownは世界で最も有名なハッキングコンペ(コンテスト)だ。その高額な賞金が世界レベルのハッカーチームがこぞって目指すところだが、世界最高レベルのテクニックが要求されること、また数十万円にも及ぶ参加費が多くの人が参加に二の足を踏ませていた。しかしそれを打ち破って中国の最高レベルのハッカーが参加することが話題となっている。

Pwn2Own 2015は史上最も難しいハッキングコンペに

これまでの報道によれば、Pwn2Own 2015はこれまで開催された同コンペよりも更に技術的な難度があがっており、業界内では”史上最も難しい”とされているハッキングコンペとされている。特にIE(ブラウザ)、そしてFlashとPDFリーダが難易度が上がっているという。なぜなら、この3つのプロジェクトは全て64ビットで動作していること、そしてEPM(電子防護手段)を備えているからだ。コンペ参加者は”IEにデフォルトで備わっていてしかも開くことができない増強されたサンドボックスによる防護”と”防護モードを増強させた64ビットプロセスを起動する”という2つの大きなチャレンジにさらされるからだという。更に新隔離エンジン、メモリ開放遅延、CFG等のMicrosoftの新しいセキュリティシステムや、再起動やログオフをしてはならないという規則によって、コンペの全体の難度が大きく上昇しているという。

Pwn2Own 2015の部門と賞金

Pwn2Own 2015コンペの部門別賞金は以下の通り。

Chrome、IE、FirefoxとSafariの4大主流ウェブブラウザに対するハッキング部門では賞金は7.5万米ドル(約907万円)、6.5万米ドル(約786万円)、5万米ドル(約604万円)、3万米ドル(約363万円)の4段階になっている。

ブラウザのプラグイン部門はIE内のFlashとPDFに分かれており、賞金は6万米ドル(約724万円)均一となっている。

上記を基本とし、Windowsシステム部門で更にシステムレベルのハイレベルな権限をハッキングできた場合は、更に2.5万米ドル(約302万元)の賞金が追加されるという。

画蛇添足 One More Thing

個人的には、このハッキングコンペで磨かれたハッキング技術が、iOS7以降の完全脱獄(ジェイルブレイク・Jailbreak)ツールの作成と公開で有名になった同じく中国のPangu TeamやTaiG Teamに伝えられ、それがiOS脱獄につながるセキュリティホールの発見や突破に繋がればいいな。。と思っている。

Pwn2Own 2015コンペの結果についてはまた当ブログでお知らせする予定。

記事は以上。

(記事情報元:sina.com

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