スマートウォッチは操作が困難!新たな操作方法の提案”Skin Buttons”とは

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

スマートウォッチのような小さなディスプレイのデバイスは、操作が非常にしにくいのが永遠の悩みとなる。

あんなに小さいディスプレイをタッチパネルでコントロールするのは正直理想的ではないのは明らかだ。そんなわけでApple(アップル)は来年販売するApple Watchのウリとして、リューズでタッチやピンチイン・アウトを実現するという。しかしその他の動作についてはやはりタッチパネルに頼るしかなく、あの大きさでは限界があるのは疑問の余地がない。

腕に投影することで操作範囲を拡大する”Skin Buttons”

カーネギー・メロン大学の研究者によれば、我々に必要なのはスマートウォッチの操作可能な範囲を広げることだが、しかし同時にディスプレイサイズは大きくできないとした。なぜなら腕時計のパネルが大きくなればなるほど不格好になるからだ。

彼らの解決方法とは、人類の腕をスマートウォッチの操作・コントロールの延長範囲とすることだ。インタラクティブボタンを腕の上に表示し、それらのボタンを押すことで様々なコントロールを可能にするというもので、こうすればコントロール範囲が自然に広がる。この研究を主導しているGierad Laputは、以前は手の動きでスマートウォッチをコントロールするというものだった。そして今回の”Skin Buttons”は、実際にはスマートウォッチの中にLEDを埋め込み、何らかの図柄を腕にスライド投影機のように表示するというものだ。そして接近センサーによって、スマートウォッチはどのボタンが押されたかを検出し、何らかの結果を返すというものだ。

smartwatch

この操作方法は1つだけに留まらない。例えばアイコンをクリックすることで例えばメールや音楽再生アプリを起動するというのが最も基本的な操作で、更に投影されたものを矢印に変えれば、スクロールも可能となる。その他に、この投影アイコンボタンをスマートウォッチ上に表示されるボタンの延長として扱えば、スマートウォッチの画面の小ささをカバーすることができる。

腕に投影するボタンやアイコンの変更については、カーネギー・メロン大学の助教授で、フューチャーUIグループの責任者のChris Harrisonによれば、将来的にはボタンの形状や色をアクティブに変更することができるようになるという。また今後投影するボタンの画像の細かさやリアリティも改善することができるという。このような技術の発展はスマートウォッチに留まらず全てのアクティブUIをこの投影アイコンで実現することができるという。そうしたら、今後は液晶タッチディスプレイは今後必要ではなくなるかもしれない。”それはもしかしたら1つの箱のようなものになるかもしれない。そしてコンテンツを直接テーブルの上などにスライドのように投影することで、そのテーブルにアクティブUIを実現する。今後のスマートウォッチはもしかしたらディスプレイはいらず、腕の全てがアクティブUIを実現するステージになるかもしれない”これがHarrisonの今後の方向性のようだ。

現在はまだプロトタイプに過ぎないが、バッテリー消費やコスト面でもかなり低く抑えることができるという。ただテクノロジーそのものがまだ初期開発段階で、これが実現されるのはいつになるかはまだわからないという。しかしスマートウォッチそのものが人々にその操作範囲の狭さを意識さえ、多くの解決のアイデアを引き出させ、上記の”Skin Buttons”のようなやり方が人類が操作するロジックに合うものなのかもしれない。

画蛇添足:腕を押すのはダサい、やはり空間投影がかっこいいのでは

私個人としてはSkin Buttonsのような腕への投影は流行らないと思う。研究者としてはやりやすいだろうが、正直腕を押しているのは想像してみればわかると思うが、傍から見れば非常にダサいからだ。そしてもし照射部分を怪我していたら押すこともできない。もちろんぐっと押し込む必要はないのだろうけども。。

上方向への空間投影、ホログラムでの3D表示がクールでいいのではないだろうか。スターウォーズに出てきたアレだし、iPhone6のコンセプトイメージとして出回っていたようなアレだ。コントロールも空間で、同じく接近センサーを使えばいい。ただそのホログラムにどのくらいのリアリティを持たせることができるか、またバッテリー消費を抑えることが非常に大事になってくるだろうが。。

当然、私もKickStarterで投資したRingのようなデバイスとの組み合わせも面白そうだ。
それにしても、私個人としてはあまりじゃらじゃらと身につけるものが増えるのは好きではない。人の暮らしを便利にするのがテクノロジーのはずだが、余計なものをつけさせてどうする、という気持ちもある。

記事は以上。

Visited 49 times, 1 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人