Gioneeを抜いた!厚さたった5.15mmの世界最薄スマホ”Tornado 348″がイギリスのKazamから登場

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薄さだけを競って何になる?というツッコミもしたくなるが。。

イギリスのスマートフォンメーカーのKazamが新しくリリースしたTornado 348が現在世界で最も薄いスマートフォンだという。この機種の厚さは5.15mmしかない。世界最薄のスマートフォンといわれていたiPhone6だったが、厚さは6.9mmだった。それに比べて2mm近くも薄いのだ。
ちなみに中国ではGionee(金立)というメーカーがElife S5.5というスマホを出しており、これは5.55mmで実は世界最薄だった。しかし今回Tornado 348が名実ともに世界最薄となった。

Kazam_Tornado_348_1

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Tornado 348は4.8インチハイレゾディスプレイで800万画素のカメラを搭載し、MediaTekのオクタコアCPUを搭載、価格は249ポンド(約42,770円)に抑えている。

英国Kazam社とは

Kazam社は創業者のJames AtkinsとMichael Coombesによって命名された。彼らはもともと台湾のスマホメーカーHTCの従業員だった。会社本部はロンドンのMayfair区にあるが、中国に50人の研究開発チームを持ち、スマホのデザインと製造を担当している。
熾烈な競争となっている今のスマホ市場に対応するため、2013年6月に最初の製品をリリースした後、Kazamは多くのAndroid携帯をリリースしてきた。同社の特徴はSIM2枚同時待ち受け可能で、無償でディスプレイ交換に応じ、価格も安いというものだ。
Tornado 348は11月中旬にイギリスにてリリースされる予定で、これも購買者は1年間無償でディスプレイ交換サービスを受けることができる。

英国Kazam社とMediaTekもべた褒め

Kazam社のCEO、Coombesは数日前、”私たちはこの世界で最も薄いスマートフォンをリリースできて大変嬉しく思っている。Kazamは人々が無視するような領域でイノベーションを続けたい。Tornado 348はKazamが消費者の製品に対する実際価値の理念を増やし、卓越したデザインと人々を震撼させるような製品性能をうまく結合させている”と述べた。
CPUメーカーのMediaTekの副社長で、無線通信担当のJeffrey Juも、Tornado 348について”モバイルテクノロジーがますます新しくなっていく今日、Kazamは先駆的な一例だと思う。最も薄いスマートフォンは、最も先進的で高性能なMediaTekのオクタコアプロセッサを搭載し、市場に大きな衝撃を与えるだろう。これらのテクノロジーの結合は我々の互換性を強め、変化するマーケット環境に適応するという我々の姿勢を体現したもので、価格も人々に親しみやすくしてテクノロジーを大衆にもたらし、皆さんにその利益を分け与えている”と感想を述べている。

スマートフォンの競争は激しい。何らかのことで世界No.1を求めるのは確かに必須条件かも

スマートフォンがだんだん飽和してきている市場環境で、メーカーはありとあらゆる努力を惜しまずに生き残りのチャンスを見つけなければならない。Kazamのディスプレイ交換無料という戦略はそれほど効果をあげなかったようだが、世界で最も薄いスマートフォンというのは人々の注目を集めている。

現在の携帯市場は米国と韓国にイニシアティブがあるが、そこに中国のシャオミ(小米)や、ファーウェイ(HUAWEI)、レノボ(LENOVO)等のスマートフォンメーカーが追いつこうとしている。Kazamもヨーロッパ市場で新興勢力として幅をきかせることになりそうだ。

画蛇添足:スマートフォンを薄くしすぎるのは不毛な争いかもしれない

ただ、薄くすることでバッテリーが持たないのでは本末転倒だ。バッテリーのイノベーションがない限り、これ以上スマートフォンを薄くしていく競争は不毛と思われる。

それに、またAppleのように”ベンドゲート(bendgate)”にみまわれるかもしれないしね。

記事は以上。

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