「Appleは一番を争わない。よりよい製品を作るために」ティム・クックの言葉

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本日、Apple(アップル)は2014年2Q(会計年度)の財務報告会議を開いた。
その中で発表された具体的な内容については、
他のニュースサイトに既に多く出ているのでここでは割愛させていただく。

当ブログでは、その財務報告の中で、
Appleのティム・クックが記者に対して質疑応答の中で回答したことが印象深かったため、
それについて取り上げてみたい。

昨年と同様、今年もAppleは6月にデベロッパー向けイベントWWDCを開催し、
そこで重大ないくつかの発表を行う予定だが、
既に6月まで待てないユーザは、
なぜAppleは早く製品をリリースしないのか、
そして早く製品をリリースすることで機先を制してシェアを取りに行かないのか、
と疑問を持っているだろう。
これに対して、CEOティム・クック(Tim Cook)が会議上で答えを出している。

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クックは、Appleはディテールを重視する会社で、
Appleのユーザが予想していた品質レベルを大幅に超えた製品を作り出したいと考えているとした。
彼はAppleが初めてMP3プレイヤーを販売した会社というわけではなく、
またスマートフォン(スマホ)やタブレットデバイスについても、
Appleが最も早く販売したわけでもなかったことを指摘。
しかしAppleがiPodとiPhoneとiPadを発表したとき、
これらの製品は市場で最も時代に乗り、
最も消費者に受け容れられたMP3プレイヤーやスマートフォン、
そしてタブレットになったことを強調した。

「我々は1つ1つのディテールを重視している。
だから我々は(製品の開発に)多くの時間をかけなければならない。
事実、一貫して我々はそうしている。
我々にとって、もっと正しく良い製品を作ることが、
一番を競うよりももっと重要なことなんだ」
と述べている。

クックは更に市場で一位を争うメーカーについても例として挙げた。
恐らくSAMSUNG(サムスン)と同社がリリースしたGalaxy Gear(スマートウォッチ)のことを暗示したものと思われるが、
この一番を目指して販売されたデバイスは市場で驚くほど人気が出なかったことは誰もが知っている。
「AppleのユーザがAppleに望むものは、
偉大で人を熱狂させるような製品であり、
そしてそれこそが我々が消費者に伝えたい製品なんだ」とクックは考えているのだ。

クックはAppleが自らが興奮するような多くの製品のアイデアを熟成中だが、
今はまだそれらの製品について明らかにする時期ではないとした。
同時にAppleは研究と開発を進めている製品の数量や種類を増やしていることも認め、
これから徐々に人々を熱狂させる製品について少しずつ発表していくとした。

ティム・クックはAppleのCEOとして、
Appleの共同創始者でカリスマ的CEOだった故スティーブ・ジョブズの後を継ぎ、
常に先代のジョブズの影と闘いながら、
投資家の顔色と株価も気にしつつ、
世界一のテクノロジー企業の舵取りをしなくてはならない、
という非常に難しい役割を担っている。
それでもスティーブ・ジョブズがこだわった製品のディテールに対する考え方や、
人々をあっと言わせる製品の開発の路線は未だに捨てていないらしい。

これからもAppleには我々をあっと驚かせる製品を作り続けて欲しいものだ。

記事は以上。

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