スティーブ・ジョブズは「HDTVはひどいビジネス」、でも今やHDTVに向けたビジネスを進めるApple。その行方は?

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HDTVはひどいビジネス、ジョブズは語る

Patently AppleMacRumors及びApple Insiderがいっせいに報じた記事によると、
元WSJサンフランシスコ支局記者で、
Appleを担当していたケイン・岩谷ゆかり氏の著書、
「Haunted Empire: Apple After Steve Jobs」
(亡霊に取りつかれた帝国:スティーブ・ジョブズ亡き後のアップル)において、
Appleの共同創始者で前CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は、
2010年にAppleトップ100の役員、マネージャー、従業員に対して、
「Appleはテレビはリリースしない」
と話していたことがわかっている。
またジョブズはケイン・岩谷ゆかりのインタビューに対して、
「HDTVはひどいビジネスだよ。ちっとも儲かりゃしない」
と話している。

確かにHDTVそのものは全然儲からないビジネスだ

確かにAppleのiPhoneのように、
非常に大きな利幅がある携帯電話で、
しかも2年に1回交換するという非常に儲かるビジネスに比べ、
テレビは8年に1回しか交換しないのに利益率が異常に低いというビジネスモデルだ。
実際HDTVの市場は非常に厳しく、
メーカーは非常に低いマージンと減少するセールスに大苦闘中だ。
Sonyなどがいい例だろう。

Appleは現在、次世代Apple TVを開発中

しかしそのスティーブ・ジョブズが死去して3年、
Apple TVの次世代機としてTVセットトップボックスを、
売上げ10億ドル(約1,000億円)と見込んで開発していることを、
当時のAppleトップ100は想像できていただろうか?

AppleのHDTV関連ビジネスはコンテンツ次第?

ジョブズが以前家庭のお茶の間をコントロールできるようにしたいと話していたことはあった。
しかしHDTV方面についてそれはApple TVのようなTV接続機器に、
充分に競争力のあるコンテンツを載せられるかにかかっている。
正直現在のApple TVはマシン的にはただの趣味レベルだ(私も持っているけど、まあ趣味だ)。
といってもAppleのブランドによってバカにならない売上をあげているのは確か。
TechCrunchの記事によると2013年のApple TVの売上げ台数は1,000万台コンテンツを合わせると10億ドル(約1,000億円)を売り上げたという。
もちろん、2013年に1億5000万台を売ったiPhoneとは比べものにならないが。。

次世代Apple TVがエンターテインメント機能(特にゲーム機能)等で、
そのコンテンツに他社を超える魅力を備えられるかに全てがかかっていると言えよう。

どうなる、ジョブズがいなくなったApple?

ちなみに「Haunted Empire: Apple After Steve Jobs」はKindleで読める(英語だが)

記事は以上。

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