世界初!著名なハッカー@iH8sn0wが早速iOS 9 GM版の完全脱獄に成功

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

昨日未明に行われた、iPhone 6s/iPad Pro/Apple TV新製品発表スペシャルイベントが終了するとすぐに開発者向けにリリースされたiOS 9 GM版(Golden Master版、最終版と同じ)。iOS 9はベータ版さえ完全脱獄は誰も成し遂げていなかったが、昨日のiOS 9 GM版がリリースされてすぐに著名なiOS脱獄ハッカーの@iH8sn0wが完全脱獄を成し遂げ、その動画をYoutubeに公開した。

iOS 9を完全脱獄したのは、知られている限り世界でもiH8sn0wが初めてとなる。さすがiOS脱獄の第一人者のハッカーだ。

@iH8sn0wによる世界初iOS 9 GM版の完全脱獄証拠動画

動画ではCydiaを起動して動作させたり、カスタムブートロゴの使用、そしてテーマ変更(半透明アイコン使用)などを行っているのがわかる。再起動しても脱獄できていることから、完全脱獄(Untethered Jailbreak、紐なし脱獄)であることがわかる。また母艦側のMacのターミナル画面ではiPhoneのroot権限がとれていることがわかる。

ちなみに脱獄に使われた端末はiPhone 5だ。

iH0sn0wのiOS 9完全脱獄動画ダイジェスト

動画はかったるいという人のために、キャプチャにてダイジェストを。

いきなり、カスタムブートロゴ。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

iPhone 5上でなにやらターミナルで文字が動いている。。こういうシーンがやはりハッキングしているのをリアルに感じられるところだろう。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

起動後、間違いなくiOS 9が動いているよ、という証拠を。システムバージョンが9.0(13A340)となっている。iOS 9.0 GM版だ。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

ホーム画面にCydiaあり。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

Cydia起動。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

Cydia動作。中に脱獄Tweakも入っているのがわかる。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

脱獄アプリ”Anemone”でテーマ編集。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

再起動。Macの母艦側からiPhone 5に向けてInjection(ファイル埋め込み)をしている。そうすることで再起動しても脱獄が続く完全脱獄を実現しているのだろうか。なお、rootがとれていることもみてとれる。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

テーマの編集完了。

iH8sn0w_iOS9_jailbreak

iH0sn0wのiOS 9完全脱獄動画はこちら

iOS 8とiOS 9は似ているらしい

iH8sn0w
@iH8sn0w

@iH8sn0wによれば、iOS 8とiOS 9は驚くほど内部構造が似ているという。なるほど、新機能の増加よりも安定性やバグの改善に重きを置いただけのことはある。iOS 9ではAppleによる”rootless”というセキュリティ対策でこれまでよりも脱獄がしにくくなるとされ、脱獄暗黒時代の到来か!?と思われていたが、iH8sn0wにかかってしまうとお茶の子さいさいのようだ。

64bitではまだ完全脱獄できず!iOS 9完全脱獄ツールリリースについては不明

ただし、iH8sn0wが今回脱獄したのは32bitデバイスのiPhone 5で、新型iPhone 6s/iPhone 6s Plusを含むiPhone 5s以降(A7チップ以降)の64bitデバイスはまだ脱獄できないらしい(カーネルパニックを起こすとのこと)。ここがクリアできなければまだiOS 9対応完全脱獄ツールはリリース不可能だろう。

@iH8sn0w自身が64bitマシンも脱獄可能な技術を完成させ、マネタイズに成功すれば晴れて完全脱獄ツールのリリースということになるが、これまでの動きを見ているとやはりマネタイズは中国のハッカー集団の方が得意なようだ。iOS 9の完全脱獄は間違いなくできるということがわかったので、あとはどこがリリースするか?ということになる。

iOS 9に脱獄は必要か?

iOS 2(当時はiPhoneOS 2)でできなかったコピー&ペーストや多言語処理などが脱獄することでできるようになることから始まったApple iPhoneと脱獄のいたちごっこ。10年近く前から、iOSが新しくなるたびに脱獄のアイデアがAppleに吸い上げられ、公式のiOSで実現してきたのは皆さんもご存じの通り。今回のiOS 9もご多分に漏れず、マルチウインドウによるマルチタスクや動画のサブウインドウ化など、iOS 8までに既に脱獄で実現されていたものが脱獄しなくてもできるようになっている。

ではiOS 9で脱獄する意味はあるのだろうか?

iOS 9+iPhone 6s(或いはiPhone 6s Plus)という前提だが、脱獄の意義がまた薄れるような、つまり脱獄アプリや脱獄Tweakにヒントを得たような機能が、iPhone 6sに新たに搭載された3D Touchディスプレイで可能になってしまった。例えばホーム画面でアイコンをプレスすると、起動する時のオプションを選ぶことができたり、また画面端をディーププレスすることでアプリスイッチャーを起動できたりするなど。

ただ、3D Touchは脱獄(恐らくActivator)によってもっと便利に使えるようになる可能性もあるため、やはりiOS 9+iPhone 6s/6s Plusの脱獄には期待大だ。

個人的にはやはりCCSettings、Auxo(最近ではseng)、Virtual HomeやSpeed Intensifierなどの脱獄TweakはiOS 9でも重宝するのではないかと考えている。

@iH8sn0wはApple Watchを腕につけている!

ちなみに動画ではiH8sn0wがApple Watchを身につけていることがみてとれる。Apple Watchも脱獄して使いやすくして欲しいが、watchOS 2でだいぶ使いやすくなるはずなので暫く我慢か。

記事は以上。

Visited 118 times, 1 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人