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先日当ブログ記事でお伝えしていた、iOS 9及びiOS 10でのダウングレード、バージョン指定・維持復元が可能になるツール【Prometheus（プロメテウス）】が、昨日とうとうリリースされた。本来は大晦日のリリースだったのだが、どうやら開発者のtihmstar氏の33C3での講演にあわせて早めにリリースされたもようだ。
【Prometheus注意事項】
- ApNonceが正常に記載されたSHSH＝【.shsh2 blobs】が必要となる。同じくtihmstar氏が開発したtsscheckerを使うことで保存可能だが、少々複雑だ。保存方法は別途ご紹介予定。
- デバイスから生成されたnonceと、それに一致するSHSHが保存されている場合は、元のデバイスが脱獄されている必要がない、ということは、それがなければ脱獄していることが必要となる。
- 記事更新現在はMac版しかなく、しかもターミナルによるコマンドライン入力する方法のみでGUI版はないため、特に後者による理由で初心者や中級者レベルにはとてもお勧めできないハイレベル。
↓解説動画によると、具体的にはこんな感じ。右はiPhoneの実際の画面。
- 私自身も試しておらず、また説明も英語しかないのでまだまだ研究していないところがある。一般の人が手を出すのはGUI版が出てからでも遅くないかもしれない。
- iOS 9より古いバージョン、つまりiOS 8以前のバージョンへのダウングレードやアップグレード・バージョン維持復元が可能かどうかは今のところ不明。
【Prometheusでできることとできないこと】
さてiOS 9とダウングレードとアップグレードとバージョン維持復元が可能になるPrometheusだが、tihmstar氏の解説動画と講演動画において、実は現在のところ、できることとできないことがあることがわかっている。列記してみると以下の通り。
■できること
- iOS 9.x から iOS 10.xへのアップデート＆復元
- iOS 9.x から iOS 9.xへのダウングレード＆アップデート＆バージョン維持復元
- iOS 10.x から iOS 10.xへのダウングレード＆アップデート＆バージョン維持復元
■できないこと
- iOS 10.x -> iOS 9.xへのダウングレード＆復元
【Prometheusダウンロードリンク】
記事更新現在、Mac版のツール「Futurestore」のみリリースされている。
【Prometheus対象デバイス】
- iOS 9或いはiOS 10を搭載しているデバイス。但し、復元したいiOSバージョンかつ端末固有の.shsh2 blobsを取得しているしている必要あり。
【Prometheus操作ガイド動画】
英語だがチュートリアルの動画が公開されている。
但し！ターミナルを使用して手打ちで多くのコマンドを打ち込む必要がある上、実に手順が煩雑で解説に13分も要しているほどなので、もちろん初心者は手を出せないだけでなく、コンピュータがよくわかっている人でも仕組みをよく理解してから挑戦した方がいいだろう。
【Prometheusの詳細な仕組み解説動画】
更に、Prometheus及びAppleのiOS復元・アップデート認証の詳細の仕組みについて、作者のtihmstar氏が33C3において語っている動画もある。ただこちらも非常に専門的な上全編英語で、しかも1時間も動画があるので、更なる研究が必要。。
記事は以上。
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