iOS脱獄デベロッパの@tihmastarが、近日中に”Prometheus(プロメテウス)”というツールを公開するとTwitter上で発表した。そして最新のツイートでは、もうすぐにリリースされるような感じだ。
Are you ready? ;P pic.twitter.com/uCYZ6YhhUT
— tihmstar (@tihmstar) 2016年12月19日
Prometheusとは
“Prometheus(プロメテウス)”は初めての64bit iOSデバイスに向けた、Appleの認証がなくてもiOSのアップグレードやダウングレードが可能になるツールだ。ただし、前提として予めその端末個体によって異なる.shsh2 blobsを保存しておく必要がある。これは、脱獄犯(JBer、脱獄フリーク)にとっては非常に有効なツールといえるだろう(例:現在脱獄しているiOS 9.3.3のデバイスの.shsh blobsを保存しておき、最新のiOS 10.2にアップデートした後、また脱獄可能なiOS 9.3.3に戻す、など)。
PrometheusでiOSアップグレード・ダウングレードを行う場合は必ず端末固有の.shsh2 blobsを保存しておく必要がある
上記の通り、もしiOSをダウングレードしたい場合は、必ず現在のiOSデバイスの現在のiOSバージョンのblobsを保存しておく必要があるということだ。しかも、.shsh2形式にする必要がある。ちなみに以前違うツールで保存したblobsは使うことができず、必ずtihmstarによる”tsschecker”によってblobsを保存しておく必要がある。tsscheckerをダウンロードした後、表示に従ってblobsを保存すればよい。ただ、少々その手順が複雑で、操作は慎重に行う必要がある。
現在のところは64bitデバイスのみサポート、今後は32bitデバイスも
tihmstarは将来的には32bitデバイスもサポートする予定としているが、現在のところPrometheusは64bitデバイスしかサポートしていない。ちなみに32bitデバイスをサポートしているblobs保存ツールは比較的多い。tihmstarのOdysseusOTA2や、Dayt0nのOdysseus、そしてgeeksn0wのBeehind等がある。
Prometheus使用条件
Prometheusの使用条件は以下の通り。
- 64bitデバイスのみ。少なくとも記事更新現在においては。
- 違うバージョンのiOSにアップグレード或いはダウングレードしたい場合は、現在使用しているファームウェアが脱獄できる必要がある(iPhone 5sやiPad Airではそうなっている)。もし非脱獄デバイス上でPrometheusを使用する場合は、既に保存してある.shsh2 blobsが必要だ。
- アップグレード・ダウングレードしたいiOSデバイスのiOSバージョンの.shsh blobsは、必ずtsscheckerによって保存されたものでなければならない。
- 脱獄した後、”tfp0″機能をオンにする必要がある(”host_get_special_port”でもいい)。現在Pangu for iOS 9.1、JailbreakMe for 9.3.3の脱獄ツールにはその機能が備わっているが、後者は不完全脱獄のため、ダウングレードの過程でデバイスを再起動する必要があり、また現在のところ完全に有効かどうかは判明していない。
Prometheusリリース時期について
@tihmstarはすぐにはPrometheusはリリースしないとしており、大晦日あたりにリリースするようなことをほのめかしていたが、この記事のトップで引用したツイートでは、もうそろそろリリースされるかもしれない?
さて、あなたは.shsh2 blobsは保存しただろうか?
tsscheckerを使った.shsh2 blobsの保存方法
現在のところ、iDownloadBlogにて英語でその方法が公開されている。
後ほど、別途記事にて紹介したいと思う。
記事は以上。
(記事情報元:iDownloadBlog)