ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)の先ほどの報道によると、内部事情をよく知る人物からの情報として、Appleは既に今年リリースする予定の1種類のiPhoneに曲面ディスプレイ(Curved Display)を採用することを決定し、既に必要十分な部品の量産分を発注していることがわかった。
直接Appleの生産計画を知る人物によれば、Appleは既にこの曲面ディスプレイ技術の採用を決めており、このテクノロジーによってメーカーはこれまで実現できなかった方法でディスプレイの”湾曲”を実現するといい、Appleは今年リリースする新型iPhoneにこの曲面形状を採用した有機EL(OLED)ディスプレイを採用するのだという。
これまで、全てのiPhoneには液晶(LCD)ディスプレイが用いられており、長い間LCDはモバイルデバイスとテレビの標準的な規格となっていた。Appleの生産計画に詳しい人物によれば、今年リリースされる新型iPhoneには、これまでのLCDディスプレイを採用したタイプと、新しく有機ELディスプレイを採用したタイプの1種類にわかれる予定だという。
有機ELディスプレイを採用した新機種は曲面ディスプレイを採用することから、Appleは完全に全く新しい外観を作り出すことができ、それによって営業活動を刺激することが可能とみられる。アナリストによれば、もし新型iPhoneに従来と違う外観が用いられた場合、それは一種のステータスシンボルとなるため、特に中国の消費者は興味を持つだろうと分析している。Appleはここ数年は毎年一回iPhoneの製品ラインを更新しており、今年はちょうどiPhone初代発売10周年となる記念の年だ。
AppleはこのiPhone 10周年記念に合わせて有機ELディスプレイを採用した新型iPhoneをリリースするものとみられており、その予測が2月のApple株価を史上最高値まで押し上げた。BMO Capital Marketsによれば、新型iPhoneの定価は約1000ドルとなるとされており、次の会計年度でのAppleのiPhone平均売価はこれまでの666ドルから684ドルに上がるとみられている。
この報道について、Appleのスポークスマンは一切コメントをしていない。
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(記事情報元:THE WALL STREET JOURNAL)