Apple Watchの次世代watchOS 7ではパニック発作検出など、メンタルヘルスケア機能を強化か

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最近様々なAppleの未発表製品についての予測を当てているジョン・プロッサー(Jon Prosser)氏が、今週PodCastのチャンネル「Geared Up」に出演し、Appleはパニック発作を検出できる新しいApple Watchハードウェアとソフトウェアの両方の機能開発に取り組んでいることを語りました。

AppleWatch-censor

プロッサー氏は、このシステムは新しい血液酸素センサーと専用ソフトウェアを組み合わせて、ユーザーが過換気状態にあることを検出することで可能になるとしています。過換気、心拍数の上昇、息切れはパニック発作の典型的な症状であり、既存または今後の新しいハードウェア(Apple Watch Series 6?)でそれを定量化できるというのです。

「Appleはあなたの血液中の酸素レベルをあなたの心拍数とともに測定し、あなたが過呼吸状態かどうかを判定できます」とプロッサー氏。「Appleはパニック発作が発生する前にそれを特定し、Apple Watchによってあなたにそれを警告することができます。特に運転している場合、Apple Watchは運転者に車を路肩に寄せることを要求し、路肩に寄せたことが確認された後、呼吸のトレーニングを施します。信じられないくらいすごいことです」

プロッサー氏は、この機能が来月6月に行われるWWDC 2020で発表されるApple Watch用OS、WatchOS 7 に導入されることを「期待しています」ということのようです。この機能がもしハードウェアの機能に依存するのであれば、WWDCでは未発表デバイスに関する機能が発表されることはほぼないため、次世代或いはその先のApple Watchで、実際に検出ができるようになるまでは発表されないでしょう。もちろん、これまでリリースされたApple Watch Series 5までで血中酸素センサーが使えるようになるのであれば、それはWWDCで発表される可能性も残されています。

現在のApple Watchの心拍数測定センサーは「プレチスモグラフ(容積脈波計)」と呼ばれる方式で、2015年に初めてリリースされたApple Watch(Apple Watch 初代)から採用されています。この方式では、技術的には血中酸素レベルも測定することができるといわれています。それにも関わらずAppleが血中酸素濃度測定機能をオープンにしないのは、恐らく正確性にまだ問題があるか、或いは世界各国の規制当局による承認が下りていない可能性があります。そのため、Apple Watch及び専用ソフトウェアが、パニック発作が発生する前にユーザに警告を与えるだけの十分な感度を持てるどうかについては、不明なままです。

プロッサー氏の上記の予測は、既に3月になされていた、Appleは血中酸素センサーと、更に進化したECG(心電図)機能を備えた「Apple Watch Series 6」を今年後半にリリースするという報告に基づいたものです。また、先週にはApple Watch Series 6には、パルスオキシメータ(動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置)と、「メンタルヘルス異常」を検出する機能を搭載することが示唆されていました。また次世代iOS「iOS 14」の機能として、血中酸素濃度測定ができるようになっていることがリークされてもいます。血中酸素濃度の低下は、緊急の医療処置を必要とする深刻な呼吸器または心臓の問題を示唆する可能性があるため、血中酸素モニタリングは非常に重要な機能です。

またパニック攻撃検出は、先月にEverythingAppleProとリーカーのマックス・ウェインバッハ(Max Weinbach)氏によって最初にYouTubeにて予測されました。ウェインバッハ氏とEverythingAppleProは、この機能が血中酸素モニタリングに依存することは示唆しておらず、Apple Watch Series 4以降で利用可能になると述べていました(4以降ということは、ECG機能を利用するということでしょうか、、ただ、それですと常時測定は難しくなります)。

今回はそれらの噂について、より具体的な予測がされたものとみなすことができます。

ただ、Apple Watchが本当にメンタルヘルスの改善に役立つかどうかについては、さすがに出てみないとわからないところではあります。そんな検出機能より、かわいい犬を飼ったりした方が、もしかしたら癒されるかもしれません。

更に以前のBloombergや他のソースからの次世代「Apple Watch Series 6」と「watchOS 7」が睡眠追跡機能を含み、「Apple Watch」が睡眠の品質、長さ、およびその他のメトリックを測定できるようになることも示されています。個人的には、2日以上もつバッテリーがないと、睡眠追跡機能は現実的ではないと思うのですが。。Apple Watch Series 5で常時点灯が標準になってしまったので、バッテリーの消費は今後も多くなると思われます。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple InsiderMacRumros

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