今年中のリリースが噂されている、Appleのハイエンドオーバーイヤーヘッドホンの名称はどうやら「AirPods Studio」となり、コードネームはB515、販売価格は349ドル(約37,200円)になるようです。最近ノリにノリまくっているリーカー、YouTubeチャンネルFrontpage Techのジョン・プロッサー(Jon Prosser)氏がTwitterで予測を公開しました。
現在大成功しているAirPodsブランドにのせる形で「AirPods Studio」がリリースされれば、AppleのAirPodsラインナップが更に多様化することになります。Appleは現在、通常のAirPodsとインナーイヤー式のAirPods Proの2種類がありますが、想定価格349ドルで「AirPods Studio」を追加することで、競合他社のBoseとSonyのハイエンドノイズキャンセリングオーバーイヤーヘッドホンに対抗することになりそうです。Appleのことですから、当然ワイヤレスにしてくるでしょうね。
Looks like Apple is sticking with the “AirPods” branding for their new over-ear headphones.
AirPods Studio
Codename: B515
$349— Jon Prosser (@jon_prosser) May 9, 2020
ただ、Appleには既に買収して久しいBeatsブランドもあり、Beatsとのカニバリズムが起きないか心配ではありますが、AppleのAirPodsブランドはハイエンド向け、Beatsブランドは一般大衆向けというような棲み分けを今後していくのかもしれません。気になるのは、これから暑くなってくるので、オーバーイヤーヘッドホンは正直あまり外でつけるのには向いていないことです。音質を大事にするのであれば有線接続の方がいいと思われますし、あとは外観デザインなどをどんなバランスで仕上げてくるのか、楽しみではあります。短期間で終わるかわかりませんが、コロナ禍による自粛で自宅内で邪魔にならないように音楽を聴いたりするためにもいいのかもしれません。
これまでのリーク情報によれば、AppleはAirPods Studioについては2つのバージョンに取り組んでいるといわれています。革のような生地を使用したプレミアムバージョンと、通気性を高めるために小さな穴のあいた、軽量で通気性のある素材を使用したフィットネス重視バージョンの2つになるのではないかといわれています。ヘッドフォンのプロトタイプは、薄い金属製のアームに接続された、ヘッドバンドと一緒に回転するオーバーイヤーカップを備えた、レトロな外観を持っていると説明されています。
Appleは、イヤーパッドとヘッドパディングをヘッドフォンのフレームに磁気で取り付けることを計画しているということで、ユーザーはさまざまな色や形のバリエーションをカスタマイズすることができるとも噂されています。
なお、リークされたiOS 14のコードの中に、ヘッドホンを表すアイコンが発見されましたが、アイコン画像は非常にシンプルで、その画像からは形状などの詳細を読み取ることはできていません。
ちなみに最近情報を当てまくっているプロッサー氏は、新しいiPhone SE(iPhone SE 第2世代、iPhone SE 2020)の発売日4月15日を正確にリーク。またMacBook Pro 13インチのアップデートの5月4日という発売日も正確に出していました。最近一番Appleの直近の未発表製品の発売日やスペックをリークしている人といえるでしょう。というわけで、今回のAirPods Studioに関するリーク情報も比較的信用がおけるといってもいいでしょう。
なお、こちらも世界的に有名なTF International SecuritiesのApple関連アナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏も、2020年半ばにはAppleのオーバーイヤーヘッドホン(今回リークされたAirPods Studio)が量産に入ることを予測しています。となると、リリースはiPhone 12などと同じ時期になるかもしれませんね。
個人的にはAirPods ProもHomePodも持っているので、AirPods Studio自体にはそこまで惹かれません。スタジオで使用するレベルのものでしたら、他にもたくさん選択肢がありますしね。本当のスタジオで使うためのオーバーイヤーヘッドホンは、恐らくプロはAppleのものは使わないんじゃないかと思います。もちろん、音質にもよりますが。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)