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UploadVRの報道によると、Epic Gamesの創業者兼CEOで、”Unreal Engineの父”とも呼ばれるTim Sweeney氏が、Unreal Engineの公式サイトのブログを更新し、AppleがMacのVRやiOSのARに対応（ARKitを公開）することで、VR/AR業界に変革をもたらすとし、まだそれほどの市場規模ではないVR/AR業界を大きく突き動かすことを強く確信しているようです。
ARKitはUnityとUnreal Engineという2つのメジャーなゲームエンジンのサポートを実現することから、デベロッパはこの2つのエンジンを使ってバーチャルワールドを創造するツールが整い、そしてそのゲームをAppleの数億台あるiOSデバイスに向けて各種のAppを作ることができるようになります。これまでもいくつか使えるツールはあったのですが、特にAppleがiOSでARKitを公開することで、より多くのデベロッパに使用されることが予測されます。
▼AppleのWWDC17基調講演でのARのデモ
Tim Sweeney氏はUploadVRのインタビューの中で、これまでの経験上、Appleは本当にちょうどいい時期に勢いに乗ることを指摘しています。そして大勢がその業界に入ってくる前に、十分な準備をしているのだとしています。Epic Gamesと提携しているデベロッパとの議論の中で、デベロッパ達はAppleのAR/VR対応がサプライズだったこと、そして支持を表明をしているとも語っています。近い将来、多額の投資がこの業界に入ってくる予測までしています。
▼AppleのWWDC17基調講演でのスターウォーズVRのデモ
Sweeney氏は更に、VRは市場規模がまだ小さく、ファンが数百人程度としています。そんなわけで、VRのコンテンツに投資をすることは正しい決定であるかどうかはわからないとしながらも、ARは数億台ものiPhoneやiPad上で更によいサポートがされるため、このAR関連の株にはいわゆる「ゴールドラッシュ」がいずれ来るのではないかとし、ARに投資するのはいい考え方だとしています。
当然ながら、ARの分野でもまだまだ大きな技術的な難題があります。例えばポケモンGO以上にAR機能が進んだゲームが、更に多くの人がプレイするようになったらどうなるでしょう？Tim Sweeney氏は、更に多くの人をAR体験に惹きつけるには、更にまだまだ多くの技術的な”突破”が必要だとしています。
既にARに関わるハードウェアデベロッパは1,000人を超える規模だそうですが、Appleはその技術を億を超える単位の人に提供することになります。デベロッパも当然これをチャンスと捉え、多くの投資と競争や切磋琢磨が産まれることによって、技術的な突破口が見つかるのではないでしょうか。そしてVRはまだ少し早いのかもしれないですが、年末発売とされていた新しいフラッグシップデバイス・iMac ProとmacOS High Sierraの組み合わせでとてつもないレベルの開発ができるようになるかもしれません。そうなると、当然市場が出てきて投資もデベロッパも集まってくるのではないでしょうか。
記事は以上です。
（記事情報元：UploadVR、Unreal Engine）