【MacBook Pro】のタッチ対応OLED版が、米国時間10月28日(水)に発表される見込みだと、Bloombergのマーク・ガーマン氏が25日のニュースレターで報じ、MacRumorsと9to5Macが伝えています。14インチと16インチの2サイズで、チップは3月に発売済みのM5 ProとM5 Max、画面上部はノッチの代わりにDynamic Islandになり、本体は現行より軽くなるということです。そして肝心の価格は、現行のmini-LED版より最大約7万8,000円(500ドル)高くなる可能性があるとのことです。当ブログでも「Pro and tell」の正式告知と11月6日発売説をお伝えしてきましたが、今回の報道ではプレスリリースでの発表と、最大約7万8,000円の上乗せが伝えられています。

28日にプレスリリースで発表か、体験会は日本時間29日午前2時
MacRumorsによると、新型MacBook Proの発表はプレスリリースの形で行われる見込みです。ロサンゼルスの「Pro and tell」(太平洋時間10月28日午前10時=日本時間29日午前2時)に招かれた関係者は、発表後に実機に触れることになりそうだと同誌は伝えています。午前2時は体験会の開始時刻で、プレスリリースの公開時刻は同記事に記されていません。3月のM5 Pro・M5 Max搭載MacBook Proも、Appleニュースルームでのプレスリリースによる3月3日の発表、翌4日の予約開始、3月11日の発売という流れでした。今回も同じ流れなら、当ブログで既にお伝えした11月6日発売説とは発表から9日の間隔で、3月の8日とほぼ同じ日程感です。今回の予約開始日時については、Appleの発表を待つ必要があります。
M5 Pro・M5 Maxを継続か、主な変更は画面と筐体
M5 ProとM5 Maxは2026年3月11日に発売されたチップで、今回のOLED版はこれをそのまま使うということです。報道どおりなら、チップの世代交代よりもOLEDパネルとタッチ対応、Dynamic Island、軽量化が今回の主な変更点になります。MacRumorsのまとめでは、画面はタンデム構造のOLEDで、タップしたときに画面がぐらつかないようヒンジも強化されるとされています。9to5Macは「大幅に軽くなる」と伝えていますが、具体的な重さは出ていません。現行機の重さはApple公式の仕様で14インチのM5 Proが1.60kg、16インチのM5 Proが2.14kgですから、発表されたらまずこの数字との差を見るのがよいでしょう。9to5Macはセルラー通信への対応の可能性にも触れていますが、こちらはまだ「可能性」止まりです。
ソフトウェア側では、macOS 27(Golden Gate)にタッチ用の「ダイナミックインターフェース」が入るとMacRumorsは伝えています。画面を触っているかトラックパッドを使っているかに応じて操作部品が切り替わり、ボタンに触れると指のそばにメニューが開き、Dockとメニューバーもタッチ向けに最適化されるとのことです。Appleはタッチを、キーボードとトラックパッドに加えて使いたい場面で使う追加の入力手段と位置付けるということなので、iPadのようにタッチ中心のMacになるわけではなさそうです。
最大約7万8,000円高なら、日本の14インチOLED版は約52万円と試算
ここが今回の報道で一番大きい話です。Appleは米国時間6月24日(日本時間25日)にMacとiPadの価格を一斉に引き上げました。MacRumorsのまとめによると、MacBook Proは14インチのM5 Proが3月の発売時の約34万4,000円(2,199ドル)から約39万1,000円(2,499ドル)へ上がっています。16インチのM5 Proも約42万2,000円(2,699ドル)から約46万9,000円(2,999ドル)へと、それぞれ約4万7,000円(300ドル)高くなりました。ここに最大約7万8,000円(500ドル)を足すと、14インチOLED版は約46万9,000円(2,999ドル)、16インチOLED版は約54万8,000円(3,499ドル)です。つまり14インチOLED版の値段が、現行の16インチM5 Proの米国価格とぴったり同じになります。
日本でも同じタイミングで値上げされていて、現行機の税込価格を3月の発売時(Appleニュースルーム)→値上げ後の順に並べると次のとおりです。値上げ後の価格は、14インチM5 Proと16インチM5 MaxがAAPL Ch.のまとめ、16インチM5 Proと14インチM5 MaxがiPhone Maniaの現行参考価格によります。
- 14インチM5 Pro:369,800円→429,800円(6万円高)
- 16インチM5 Pro:449,800円→519,800円(7万円高)
- 14インチM5 Max:599,800円→699,800円(10万円高)
- 16インチM5 Max:649,800円→749,800円(10万円高)
現行14インチM5 Proの日本の税込価格を米国の税別価格で割ると、429,800円÷2,499ドル=約172円です。この価格比を仮に500ドルの上乗せにも当てはめると、日本では税込約8万6,000円の上乗せになります。Appleの設定レートではなく、地域ごとの価格と税の違いを含む比率による試算です。これを現行価格に足すと、14インチOLED版は約51万6,000円、16インチOLED版は約60万6,000円という計算です。14インチOLED版の約52万円は、現行の16インチM5 Pro(519,800円)とほぼ同額ですね。
iPhone Maniaは10月21日の時点で、米国で300ドルの上乗せという前提を、日本では税込5万4,000円に置き換えて見積もっていました。その試算では14インチが483,800円、16インチが573,800円でした。しかし今回の「最大500ドル」が当たれば、それよりさらに3万円ほど上ということになります。もちろん「最大」ですから、それより小さい上乗せで収まる可能性も残されています。
要するに、同じ約52万円を出すなら、画面の大きい16インチのmini-LED版を取るか、画面の小さい14インチでOLEDとタッチと軽さを取るか、という選択を迫られることになります。ただし、Apple公式の仕様では、現行14インチの最小構成は15コアCPU・16コアGPU、16インチは18コアCPU・20コアGPUです。同じM5 Proでも構成が違うので、OLED版の発表後はコア数・メモリ・SSDもそろえて比較したいところです。
mini-LED版は当面併売か、M6の14インチとiMacも同日発表の見通し
MacRumorsは、ガーマン氏の話として現行のmini-LED版も当面はラインナップに残ると伝えています。9to5Macが紹介するOmdiaの2028年までという見通しは、mini-LEDパネルの生産期間を指しています。さらにMacRumorsの別記事によると、同じ28日に8月のMac miniで初登場したM6チップを積んだ新型iMacと14インチMacBook Proも発表される見込みで、こちらは設計変更なしのチップ更新だけということです。当ブログでもM6は14インチの下位モデルだけでPro・MaxはM7待ちとお伝えしていましたが、その通りの構成になりそうです。
ということは、MacBook Proのラインナップは3段構えになる見通しです。「M6の14インチ(現行M5版の339,800円の枠)」、「M5 Pro・M5 Maxのmini-LED版(429,800円から)」、そして「M5 Pro・M5 MaxのタッチOLED版(約52万円からと推定)」です。MacRumorsのまとめでは、OLED版の2世代目はM7 Pro・M7 Maxで2027年後半の予定ともされているので、この予定どおりなら初代OLED版から約1年でチップが更新される計算です。
一方でmini-LED版は値上げ後わずか4か月で米Amazonの値引きが広がっていて、MacRumorsは16インチM5 Maxの1構成(メモリ36GB・2TB)が約14万1,000円(900ドル)引きになったと10月19日に伝えています。米国での値引きが日本でも同じように行われるかは、国内販売店の価格を見て判断することになります。
小龍的にはこう思った
小龍的には、今回の試算で14インチOLED版が現行16インチに近い約52万円になる点が気になります。持ち運びが多くて、画面を指で触る使い方に魅力を感じる人には14インチOLED版ですが、、一方、机に据え置いて広い画面で作業する人には、同じ金額で16インチのmini-LED版、しかも値引きが期待できる方が合理的ということになります。
現在M5 Pro・M5 Max搭載機を使っている人は、タッチ操作と軽量化が自分の仕事で役立つかを確かめたいところです。しかしタッチ操作が増えるだけでこれだけ値段があがると、さすがに選びにくくなるのはありますね。
MacRumorsのまとめでは11月6日発売の可能性と、2027年後半のM7 Pro・M7 Max版の計画が伝えられています。
今のMacで処理速度に困っている人は、新しい画面だけで決めず、CPU・GPUの構成と実際の処理時間まで比べて選ぶのがよいでしょう。
まずは店頭で、指を伸ばして画面を操作する使い方が自分に合うか試したいところです。あとは、お財布との相談です。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors、9to5Mac、Bloomberg、Apple。円換算は三菱UFJ銀行の公表相場2026年10月23日の仲値TTM=1ドル156.51円で計算した参考値です)


