Pegatron、次世代iPhoneを大量受注か?中国江蘇省昆山で約44億円かけて工場拡張へ

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iPhoneの組立加工工場は1社ではないことは知られているが、やはりフォックスコン(Foxconn、富士康)が主な位置を占めているのは以前から変わらない。

しかしそのシェア率も少しずつ変わっていくのかもしれない。iPhoneの組立工場はフォックスコン以外にはペガトロン(Pegatron、和碩)とウィストロン(Wistron、緯創)の2社があり、この3社全てが台湾系企業で中国大陸に工場があるのだが、そのうちのペガトロンが次世代iPhone(iPhone 8/iPhone 7sシリーズ?)の受注で気を吐いたようだ。

ペガトロン、江蘇省昆山で12億ニュー台湾ドル(約44億円)をかけて組立工場を拡張する計画

先日ペガトロンが外部向けに、中国江蘇省昆山で12億ニュー台湾ドル(約44億円)をかけて組立工場を拡張する計画があることを発表した。ペガトロンの童子賢社長は、2017年の予測は2016年よりも明るいとしていたが、これはやはりAppleの次世代iPhoneの受注を多く取ったということを表しているのだろうか?

 

ペガトロンは4.7インチモデルの組立がメイン、今後は5.5インチモデルにも参加か

iPhone7Plus_art

上記で紹介したiPhoneの組立工場、フォックスコン・ペガトロン・ウィストロンの三社の中で、ペガトロンは今でも4.7インチディスプレイモデルを主に組み立てており、その受注シェアは65%にも達するといわれている。なお、ウィストロンはそれに比べたったの5%しか受注していない。しかしサプライチェーンからの情報によると、ペガトロンは来年5〜10%の5.5インチディスプレイモデルのiPhoneの受注をとると伝えられており、3年来続いていたフォックスコンの独占的な地位を切り崩そうとしているようだ。ペガトロンにとっては、5.5インチiPhoneの受注をとれれば、2017年最大の出来事となりそうだ。

 

年々高まる5.5インチモデルの需要とシェア、去年は40%、今年は更に多くなる?

これまでの統計が示しているように、iPhone 7 Plusの人気が高まるにつれ、5.5インチiPhoneの全iPhoneに占める割合もますます増えてきている。統計によれば、iPhone 7 Plusの昨年のAppleの全iPhone出荷量に占める割合は40%に達し、ここ2年ほどの5.5インチモデルが30%程度だったのに対し10%増えている。サプライチェーンの予測によれば、今年から来年にかけての5.5インチモデルの新型iPhoneのシェア率は更に高まるとみられている。

 

画蛇添足 One more thing…

トランプ新大統領が就任し、自動車メーカーや電子機器メーカーに製造をアメリカに”戻す”ように要求しているのはニュースに出ているとおり。Appleももちろんご多分に漏れず、その無理難題にさらされている。

またフォックスコンがトランプ大統領の要請を受けてか、アメリカにディスプレイ工場を建設する計画があることは先日の記事でお伝えしたとおり。

フォックスコンはまだiPhoneの組立工場を移転するかについては何も態度を示していないが、もしフォックスコンがアメリカに工場を移転するとなると、ペガトロンやウィストロンもある程度従わなくてはならなくなるのだろう。

ただ、アメリカでの製造を行うことでコストが上がってしまうことは避けられず、それが消費者に被されるのであれば、いずれiPhoneの不人気を招くのではないだろうか。アメリカ政府としても全く資本主義経済に逆行するような、国に不利益をもたらすことを実施するとは考えられないのだが。。

また、このニュースの12億ニュー台湾ドル(約44億円)という金額はiPhoneの組立をする工場への投資規模としてはそれほど大きくないということも加筆しておきたい。というのも上記のフォックスコンのアメリカのディスプレイ工場への投資額は8,000億円にもなっているからで、桁が2つも違うからだ。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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