中国の各ECサイトで最新iPhone XSシリーズが更に値下げ、3万円を超える値下げも

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去る3月5日の夜から、中国最大にして世界最大のECサイト、「Tmall(天猫、アリババ運営のBtoC ECサイト)」において、Apple公認リセラーとなっている複数の店舗が更にiPhoneの価格調整が行われました。現在のAppleのフラッグシップiPhoneのiPhone XS、iPhone XS Maxもこの値下げに入っていて、公式サイトよりも2000元(約3万3000円)を超える値下げもみられます。

iphonexs-iphonexsmax

Tmallのチャイナモバイル(中国移動、China Mobile)のフラッグシップ店舗では、単体購入版(携帯SIMカードなし)の販売価格をiPhone XSを8099元、iPhone XS Maxを8948元に値下げしました。

日本ではラオックス(LAOX)の買収で有名になった蘇寧電器(SUNING)の公式Weibo(微博、中国版Twitter)では、同社が運営するTmallのフラッグシップ店舗「蘇寧易購」にて、3月6日よりiPhone XSの製品価格を値下げし、その値下げ幅は1000元(約16万6000円)を超えることをツイートしています。そして値下げと共に同店舗で使用可能なクーポンも発行し、その実質値下げ幅は更に大きくなったといえます。

一方、もう1つのオンラインECモール「JD.com(京東)」では、消費者への還元セールとして、一部のiPhone製品の販促キャンペーンが打たれました。その中には、最新のiPhone XSとiPhone XS Maxも含まれていて、iPhone XS Maxでは最高で1700元の値下げが行われ、クーポンと合わせると7999元となり、iPhone XSも7399元まで値下げとなっていました(期間限定キャンペーン価格)。

2019年初から、各ECサイトでは何度かiPhoneの値下げキャンペーンで消費を刺激し、iPhoneの販売台数を伸ばそうとしています。もちろんこれは仕入れ値が下がらないとできないことで、Appleは積極的にこの値下げ販売に協力していることになります。以前は卸値について超強気だったといわれるAppleですが、さすがに2018年第四四半期で前年同期比11%ダウンとなった分を取り返すために躍起になっているという感じがします。しかしこれほどの値下げが公式リセラーによってECで行われているとなると、誰も公式サイトで定価で買わなくなってしまい、中国でAppleのブランド価値は下がりつつあるという見方もできるかと思います。Appleも、なりふり構わず売っていく方針に変わってきているのかもしれません。

ちなみに、中国大陸版のiPhone XS Maxは物理デュアルSIMによるDSDS版(デュアルSIMデュアル待受)ですが、iPhone XSはeSIMによるデュアルSIMができない単物理SIM版となっていて、他の国・地域のバージョンと比べると仕様面で劣る点に要注意です。詳細は当ブログのまとめ記事をご覧ください。

また中国大陸版では公式プリインストールアプリ(写真等)でのTwitterやFacebookのシェアができなくなっているのも特徴です。

記事は以上です。

(記事情報元:WeiPhone

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