AirPods Pro Liteに新たなサプライヤーが追加、発売時期が早まる可能性も?

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中国とその周辺国で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により、Appleの新製品の開発や製造スケジュールにも大きな遅延がもたらされることが予測されています。そのうちの1つが、2020年後半に発売が延びたと噂されている、「AirPods Pro Lite(仮称)」です。しかし台湾メディアDigitimesの報道によると、業界筋からの情報として、この「AirPods Pro Lite(仮称)」の製造に新たにUSIというサプライヤーが加わり、この製品のバックエンドの受注を獲得しようとしていることが伝えられています。ちなみに既存の「AirPods Pro」バックエンドサービスプロバイダーには米国のAmkorのほか、中国のJCET、及び日本の村田製作所が入っています。

AirPods-Pro

USIはASE Technologyの一企業で、「Lite」モデルに関連するSiP(System in Package)注文の一部をおそらく獲得するとDigitimesは報道しています。USIはSiP基板をNan Ya PCBやKinsus Interconnectなどの台湾地元企業から購買する可能性が高いと考えられるため、この発注は台湾のPCBメーカーの支援にも役立つと思われます。

サプライヤーが追加されるということは、もしかしたら「Lite」モデルの全体的な販売時期が少し早まる可能性もあります。来週月曜日(明日)にはサプライヤーによって新型コロナウイルスの影響による生産の遅延がまとめて報告される予定で、Appleもそれにあわせて開発や製造の代替計画を出してくる可能性があります。「Lite」モデルはもともと2020年第二四半期に製造が開始される予定でしたが、今回の新型コロナウイルスの影響でそれが危ぶまれています。

ただし、心臓部のSiP基板が間に合ったり早まったりしたとしても、他のケーシングや音響コンポーネントや通信用チップなどの部品が恐らく中国国内企業に依存していると考えられ、それらが間に合わない限り、「Lite」モデル全体の生産スケジュールが早まることは考えにくいといえます。Digitimesのこれまでの報道の実績を見るに、未発表新製品の発売スケジュールの予測については正直悪評があるほどです。ただ、台湾のサプライヤーの業界筋からの情報については十分な実績があります。というわけで、「Lite」モデルの発売時期が早まることについては眉唾で見ておいた方がよさそうですが、USIがサプライヤーに加わる件は本当だと思ってもよさそうです。

ちなみに「AirPods Pro Lite(仮称)」については、詳細はわかっていません。「AirPods Pro」から一部の機能を取り去るのか、動作時間が短くなったりするのか、カナル式ではなくなるのか、、詳細は不明です。「AirPods Pro」の価格が高すぎて売れていないというマーケティングの結果なのかもしれませんが、とはいえ未だに手に入りにくいということは、需要が供給を超えているのは間違いなさそうですが。。仮称からしてもなんだか半端なイメージがあります。ProなのにLite?この名前はテック系メディアが勝手につけているものですが、殆どあり得ないと思います。

個人的にはほぼ販売当初に中国で手に入った「AirPods Pro」の品質に満足しているため、特に買い替えようとは思いません。

記事は以上です。

(記事情報元:Digitimes

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