Appleは日本時間本日2020年1月27日未明(午前2時頃)に、iPhone用OS、iOS 14.4及びiPad用OS、iPadOS 14.4をリリースしました。一つ前のバージョン、iOS/iPadOS 14.3リリース(2020年12月15日)から1ヶ月と13日でのリリースとなり、iOS 14.3はiOS 14.2と同様かなり長く持ったといえます。また、iOS/iPadOS 14.1→14.2、14.2→14.3と同様、小数点二桁アップデートを経ずにいきなりiOS 14.4にアップデートするという珍しいパターンが続いています。
ということで今回小数点1桁アップデートとなり、新機能としては小さいQRコードを読み込めるようになったことです。それ以外は全てバグ修正となっています。
iOS 14.4アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiOS 14.4のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。
iOS 14.4には、iPhone用の以下の機能改善が含まれます:
- より小さなQRコードを認識可能
- “設定”でBluetoothデバイスの種類を分類するオプションにより、音声通知の送信先のヘッドフォンを正しく識別
- iPhone12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、およびiPhone 12 ProMaxのカメラが新しい正規のApple製カメラとして確認できない場合に通知
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- iPhone 12 Proで撮影したHDR写真に画像のアーティファクトが現れることがある問題
- “フィットネス”ウィジェットに最新のアクティビティデータが表示されないことがある問題
- タイプ入力の反応が遅くなる場合や、単語の候補がキーボードに表示されない場合がある問題
- “メッセージ”で正しい言語のキーボードが呼び出されないことがある問題
- “アクセシビリティ”でスイッチコントロールを有効にすると、ロック画面から電話に応答できなくなる場合がある問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
iPadOS 14.4アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiPadOS 14.4のアップデートのリリースノートで以下のように記しています。
iPadOS 14.4には、iPad用の以下の改善が含まれます:
- より小さなQRコードを認識可能
- “設定”でBluetoothデバイスの種類を分類するオプションにより、音声通知の送信先のヘッドフォンを正しく識別
このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
- タイプ入力の反応が遅くなる場合や、単語の候補がキーボードに表示されない場合がある問題
- “メッセージ”で正しい言語のキーボードが呼び出されないことがある問題
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
iOS/iPadOS 14.4の主な変更点
iOS/iPadOS 14.4でのアップデートは、今回の小数点1桁アップデートでは、小さなQRコードが読めるようになった以外は全てバグ修正となっていて、正直小数点1桁アップデートにする意味がわからないほどの小さなアップデートです。アップデータのサイズが400MB以下と小さいことからもそのアップデートの内容が薄いことがうかがえます。
Appleは他のOSの新バージョンもリリース
同時に、Appleの他のOSも新バージョンがリリースされています。
watchOS 7.3
Apple Watch用のOS、watchOSが7.3にアップデートしています。バージョン番号がiOSと足並み揃わないのはいつもの通り。。そしてwatchOS 7.3のリリースノートには以下のように記されています。
一番大きいのは、日本版のApple Watch Series 4以降で心電図のAppに対応し、測定ができるようになったことですね。
watchOS 7.3には、以下の新機能、機能改善、およびバグ修正が含まれます:
- “ユニティ”の文字盤: 黒人の歴史を称え、パン・アフリカの旗の色から着想を得たもので、1日を通して身体の動きに合わせて表示が変わり、自分だけの文字盤を作り出すことが可能
- Apple Fitness+登録者のための“ウォーキングの時間”: “ワークアウト” Appでのウォーキング中にゲストがインスピレーション溢れるストーリーを共有するオーディオ体験
- 日本、マヨット、フィリピン、およびタイでApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応
- 日本、マヨット、フィリピン、台湾、およびタイで不規則な心拍の通知に対応
- ズーム機能を有効にすると、コントロールセンターと通知センターが反応しなくなることがある問題を修正
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
tvOS 14.4
Apple TV用のtvOSも14.4にアップデートされています。バグ修正がメインのようです。
HomePodOS 14.4
HomePodやHomePod mini用のHomePodOSも14.4にアップデートされています。バグ修正がメインのようです。
アップデートはOTAで可能
iOS 14.4/iPadOS 14.4へのアップデートは、端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは小数点1桁アップデートの割に400MB以下となっていて、通常小数点1桁アップデートでは1GBを超えるところ半分以下とかなり小さめになっています。
アップデートにかかる時間はデバイスやネットワーク環境などによって変わりますが、アップデート実行中には作業ができなくなるので、できるだけ時間に余裕を持って行いましょう。また、安定したWi-Fiが入るところで充電をしながら行うのが確実です。一番いいのは寝る前にダウンロードして、その後インストール(アップデート)指示をしておくことですね。
最新ハードウェアiPhone 12シリーズ/iPhone SE 2/iPad Air 4/iPad 8用を含む、iOS 14.3/iPadOS 14.4オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone 12 mini/iPhone 12/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max/iPhone SE 2/iPad Air 4/iPad 8】用も含め、iOS 14.4/iPadOS 14.4のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。