Appleは日本時間2019年2月8日未明(午前2時頃)に、モバイルデバイス用OS、iOS 12.1.4正式版をリリースしました。iOS 12としては通算7個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS 12.1.3が1月23日にリリースされてから16日でのアップデートとなり、今回は緊急アップデートという性質もあり、iOS 12.1.3はあまり長くもたなかったバージョンということになります。
iOS 12.1.4アップデートの内容・修正点、リリースノート
今回は、AppleはiOS 12.1.4のOTAアップデート画面ではリリースノートを出していません。今回は重大かつ深刻なグループFaceTimeのバグが修正されたわけですが、それが記載されていないのはそれこそ重大な問題です。これは明らかに問題を隠匿しよう、何とか火消しをしようとしている姿勢が目に見えています。Appleは最近明らかに問題を避けるようになってきていて、この真摯ではない態度が更に問題を複雑化・深刻化させている気がします。なお、具体的には以下の内容が修正されています。
・グループFaceTimeの呼び出し時に、受信者が応答する前に発信者に音声が聞こえてしまう問題を修正
・悪意のあるアプリケーションに権限を昇格される可能性がある問題を修正
・アプリケーションがカーネル権限で任意のコードを実行できる可能性がある問題を修正
・FaceTimeサービスの徹底的なセキュリティ監査の結果、Live Photosに関する問題が明らかになり、FaceTimeサーバの検証を強化することで問題を解決。
このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:https://support.apple.com/kb/HT201222
引用元:Macお宝鑑定団Blog
グループFaceTimeのバグを修正
今回のiOS 12.1.4では、主にグループFaceTimeのバグが修正されています。このバグについては当ブログでも繰り返しお伝えしているとおりです。なお、このグループFaceTimeのバグの修正は、Appleは本来先週末までにリリースすると約束していたところ、今週末まで1週間延びたということになります。そのあたりも、対応の遅さが指摘されそうです。
アップデートはOTAで可能
iOS 12.1.4へのアップデートは、iOS端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは大きさは小数点2桁アップデートとしては少し大きめくらいで、iPhone XS MaxでiOS 12.1.3からアップデートする場合は98.3MBとなっています。
アップデート自体にも少々時間がかかります。時間に余裕を持って行いましょう。20〜30分、或いはそれ以上見ておいた方がいいと思います。寝る前にダウンロード、インストール(アップデート)指示をやっておくのがいいかもしれません。
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基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。