Apple Musicの社内広告塔的な存在でAppleの経営幹部、Bozoma Saint Johnが離職へ

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金曜の報道によると、Apple MusicとiTunesのマーケティング担当の経営幹部、ボゾマ・セント・ジョン(Bozoma Saint John)さんがAppleを離職しようとしているようです。しかしその離職の原因についてはわかっていません。

Bozoma-Saint-John
ボゾマ・セント・ジョン(Bozoma-Saint-John)

Axiosの報道によると、名前を明かさない情報筋からの情報として、セント・ジョン氏は恐らく近い将来にAppleを離れる意向のようですが、AppleはAxiosのこの件についての質問に対して何らコメントをしていないようです。

ボゾマ・セント・ジョン氏は現在Apple Musicのグローバルマーケティングのトップを務めています。彼女はAppleがBeats Musicを買収した2014年以降にAppleに入社しました。当初は交渉の際のサポートの役目や、Apple Musicブランド強化の仕事をしていました。そしてセント・ジョン氏が注目されたのは、昨年のWWDCで、新しいApple Musicアプリの刷新が発表された際に、ステージでプレゼンを行ったのが彼女だったからです。

“Boz”という愛称で呼ばれている彼女は、その後Apple Musicの「コーポレート・アンバサダー(社内イメージキャラクター・広告塔のような存在)」になりました。例えば、昨年10月にはAppleのシニア・ヴァイス・プレジデント(上級副社長、SVP)でインターネットソフトウェアとサービス担当のエディ・キュー氏、そしてBeatsの共同創業者のジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)氏やジェームス・コーデン氏と共にAppleの広告に出演したりしているからです。

セント・ジョン氏はフォーチュン誌(Fortune)が昨年11月に行った「次世代の最も強力な女性(Most Powerful Women Next Gen)」会議に出席し、そこで自身が10代の頃にガーナからアメリカ合衆国に移民したことなどを話しています。

直近では、セント・ジョン氏は今年2月にビルボード(Billboard)のパワー100(Power 100)リストに入り、そしてその後1ヶ月後の3月にはビジネス雑誌のブラック・エンタープライズ(Black Enterprise)の「ビジネスで最も強力な女性」として採り上げられたばかりです。

もしセント・ジョン氏がAppleを離れると、Appleは非常に少ない女性幹部の一人を失うことになります。Appleのトップランクには一握りの女性しかいません。環境担当ヴァイス・プレジデント(VP)のリサ・ジャクソン(Lisa Jackson)氏、小売り担当SVPのアンジェラ・アーレンツ(Angela Ahrendts)氏、そしてHR事業部の部長から寛容と多様化担当VPに昇格したデニス・ヤング・スミス(Denise Young Smith)氏くらいなものです。

ちなみにボゾマ・セント・ジョン氏はAppleの前はBeatsに務め、その前はペプシ(Pepsi)の経営幹部でした。

 

小龍的にはこう思った

一体どんなことがあってボゾマ・セント・ジョン氏がAppleから離れようとしているかはわかりませんが、Appleとティム・クック(Tim Cook)CEOにとっては痛手かもしれません。なぜならティム・クックCEO自らゲイであることを告白して寛容性や多様性の包容を謳い、また女性の活用や活躍について喧伝しているからです。

また、Apple Musicの社内広告塔のような役割を担っていただけに、今後のApple Musicのブランドの低下についても心配です。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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