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ここ数年、iOSとmacOSの進化はそれほどなかったという言い方をしても語弊はないでしょう。特にiOS 11についてはあまりにバグが多すぎたため、Appleも新機能の搭載を遅らせて、バグやセキュリティの強化を更に重視する策に切り替えていることは当ブログでもお伝えしたとおりです。
しかし1年に一度の更新という、株価を意識したメジャーアップデートの更新頻度を変えるわけにはいかず、Appleは今年も次世代OSを開発しています。9to5Macによれば、次期iOSとmacOSのiOS 12とmacOS 10.14を搭載したアクティブなデバイスが同サイトにアクセスしているということで、これらのデバイスは明らかにAppleの内部スタッフによる内部テストによるものと思われます。毎年、この時期になると恒例のニュースではあるのですが。。（苦笑）
9to5macがAppleの次期OS、iOS 12とmacOS 10.14搭載デバイスからのアクセスを収集
9to5MacはiOS 12とmacOS 10.14のデバイスがブラウザのSafariを使って同サイトにアクセスしたログを収集しています。そして最近、特に今週から明らかにそれらが増えていることを確認したということです。これまでもそうでしたが、Appleのエンジニアはこれからリリースされる予定のOSをインストールしたデバイスで各サイトにアクセスし、ネットワーク接続状況や表示状況を実際に確認しているものとみられます。そのため、毎年他のサイトのアクセスログに記録が残ってしまう、という結果になっています。もうほぼわざとやってるんじゃないかと思われるレベルです。
毎年これがあるため、9to5Macでは常にアンテナを張っていて、アクセスログのうち、OSのバージョンに焦点を当てて長期的にそのデータを集めています。それによれば、1年前の秋には、Appleは次のバージョンの準備を進め、リリース年の1月にはアクセスログに現れ始め、3月にはそのデバイスの量が倍増していくという傾向がわかっています。Appleの中では、数百から千以上の新しいiOSやmacOSが搭載されたデバイスがテストされている、ということになります。
というわけで、9to5macはiOS 12とmacOS 10.14がまもなくリリースされることをほぼ確定しています。ただ、tvOS 12とwatchOS 5については、これらのデバイスがSafariを搭載していないため、アクセスログで確認することはできないため、確定はできない状態です。
テストはiPhone XかiPadが多い、上海からも。iOS 11.4.1のデバイスも
なお9to5macはiOS 12のデバイスの特徴も分析していますが、そのうちの大多数のデバイスの解像度は5.8インチiPhone Xと同じか、或いはiPadと一致するということです。そして驚くことに、Appleの本社があるクパチーノ、サンフランシスコ・ベイエリア以外にも、上海が次期OSのための主要テスト都市となっていることがわかっています。他にも9to5macはiOS 11.4.1のデバイスのアクセスも確認しています。
WebKitのテストログに、iOS 12搭載のiPhone 5sでのテストが。。iOS 12でもiPhone 5sがサポートか
また9to5macは更に、MacGenerationからの情報として、WebKitのテストログに、iOS 12が搭載されたiPhone 5sでのテストがあったことが確認されています。
ということで、iOS 12ではiPhone 5sがサポート対象外とされることはなさそうです。iOS 10ではiPhone 4sが、iOS 11ではiPhone 5などの32bitデバイス全てが切り捨てられましたが、iOS 12では64bitデバイスが切り捨てられることはないかもしれません。
実際、iOS 12はあまり新機能は搭載されず、バグの修正やセキュリティの向上に集中するということになっているようなので、そこで対象デバイスが削られるとなると不満が出るのは間違いなさそうです。iOS 13ではいよいよiPhone 5sが切り捨てられる可能性はありますが。。
次期macOS 10.14の名称は？
そういえば、macOS 10.14の名称は何になるのでしょうね。最近はYosemiteから現在のHigh Sierraまで、カリフォルニア州の公園の名前が使われていますが、次世代はいったいどうなるのでしょうか。あんまりこれが続くとつまらない感じがします。ネコ科の動物に戻らないかなと個人的には密かに期待しているのですが、あり得ないでしょうね。
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