Appleの会計年度2018年第三四半期Q3(実際は2018年Q2、つまり4月〜6月期)の業績報告が本日行われました。Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOとルカ・マエストリ(Luca Maestri)CFOがカンファレンスコールでその業績の数字を発表しました。
Appleは2018年Q3でiPhoneを4130万台出荷し、533億ドルの収入があったと報告されていて、大方アナリストやリサーチ会社の予測通りでした。
iDownloadBlogが、それ以外の少々細かいですが興味深い情報を伝えています。
- Apple Payの取引が昨年同期に比べ2倍となった
- Apple Payは今秋から北米のセブンイレブンとCVSで使えるようになる
- Apple Payが来年ドイツでサービス開始
- Apple Newsアプリ(日本語のiOSでは非搭載)で、記事の閲覧量が昨年から倍になっている
- App Storeで、サービス開始から今までデベロッパは全部で1000億ドルを手にした
- Appleはサービス部門(App Store、iTunes等)で95億ドルの収入となり、創立以来の最高記録を打ち立てた
- Appleのサービスの課金ユーザ数は3億人を超えた
- Appleがオリジナルの(動画等の)コンテンツを計画していることについて、クックCEOは「私は何がそこで起こっているかということには特にこれ以上わくわくしていないですが、何を最終的に提供できるかということについてはとても気分がいいです」と答えている
- 今年後半で、iTunesが最大のドルビー(Dolby)環境で撮影された映画のハブとなる
- Charter CommunicationsがApple TV 4Kを間もなく5000万人の会員に対してオファーする
- Appleのウェアラブル部門は昨年同期比で60%成長
- クックCEOは「Apple Watchが”乱気流に入った”」と表現しており、売上が減少していることを意味している
- Appleは2018年Q4(会計年度、実年度2018年Q3=7〜9月)の収入を600〜620億ドルと見込んでいて、昨年よりも100億ドル多く見積もっている
なお、2018年Q3で、AppleはこれまでMacの出荷台数が2010年以来最も少なかった四半期となりました。上記のトピックの中でもApple Watchが落ち込んだことがフィーチャーされていますが、輝かしい業績の中で、こういったちょっと都合の悪い数字もあったようです。
しかしそんな一部の悪い数字などは何のその、現実的にはAppleは今でも成長していて、今やAppleは前CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)時代の4倍もの市場価値を持つ会社となり、米国企業で史上初の1兆ドル企業になるのも目前という状況となっていて、小さい国ならいくつも買えるくらいの、殆ど異次元のような企業に成長しています。
天才的なカリスマだったジョブズの後を継げるのかと心配されたクックCEO。イノベーションがない、つまらない会社になったなど酷評されることもありますが、クックCEOと現在の経営陣は実際に数字でその不安を払拭し、輝かしい業績を築き上げています。今後もAppleの快進撃は続くのでしょうか。
なお、Apple公式サイトの投資家向けページでこのカンファレンスコール(電話会議)による数字の報告や質疑応答が、限られた時間ながら聞くことができます。
記事は以上です。
(記事情報元:iDownloadBlog)