Gulf Newsによると、Appleはインドのケーララ州で発生した洪水被害に対し、寄付と募金を始めたということです。募金はApple.comとiTunesで行われています。
Appleはケーララ州で発生した洪水によって心を痛めているとし、生存者などを支援したいとして、約100万米ドル(約1億1200万円)をMercy Coprs Indiaと、首相による遭難救援基金に寄付したとしています。またAppleはApple.comのホームページと、iTunesに募金ボタンを追加し、ユーザに救援のための募金を募っています。ユーザは$5、$10、$25、$50、$100、$200の各段階で設定された金額を寄付が可能で、Appleはこの募金を100%、直接Mercy Copsに寄付することを約束しています。
これらの募金は、救援の他、洪水からの復旧や、学校の再建などに使われるということです。
Appleが世界の自然災害に対して寄付をすることは今回が初めてではありません。ハリケーン・ハーヴェイ(Hurricane Harvey)の被害の際にも、200万ドル(約2億2400万円)を寄付しているほか、南カリフォルニアで発生している山火事に対しても、しばしば寄付を行っています。
ケーララ(Kerala)州では、猛烈な降雨にとって大規模で甚大な洪水による災害が発生していて、50万人以上の人が避難を余儀なくされ、少なくとも200人以上が犠牲になっているということです。この洪水は”今世紀最悪の洪水被害”とも称されるほどのものになっています。
なお、私も寄付をしようと思ってApple.com(アメリカ版本家)を開いて確認したのですが、Apple.comトップページには確かにiTunesへのリンクがあってiTunesに遷移はするのですが、現在寄付は行われていません、と表示されてしまいます。アメリカのApple ID(iTunes ID)アカウントを持っていないと寄付ができないようです。ちなみに、日本のAppleのサイト、Apple.com/jpでは、この寄付の募集は行われていません。
- Apple.com(US版)を開くと、MacBook Proの紹介の下にMercy Corpsのロゴと募金に関するリンクが現れます。
- この部分ですね。
- ここをクリックするとiTunesのサイトに遷移する表示が出て、実際にiTunesアプリが起動します。
- しかし、「寄付は利用できません。現在、寄付金は受け付けていません。」と出てしまいます。
アメリカ版のアカウントをお持ちの方は、ぜひ寄付をしていただければと思います。ちなみに、Appleのインド版のサイトでも寄付が可能です(インドのiTunesアカウントが必要となりますが)。
なお、災害を利用するわけではないですが、これはAppleにとってインドへの進出には追い風となったといえそうです。この寄付によって、Appleはインド政府やインド国民への印象をよくし、悲願だったインド国内直接小売許可の取得や、インド市場への展開が予想以上に早く進むかもしれません。
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac)