Appleが2018年中に発売すると2017年のiPhone X発表イベントで発表しながらも結局は発売されず、中止まで噂されたマルチワイヤレス充電パッド『AirPower』が、いよいよ中国にある2社の製造工場で生産開始するという情報を、香港のサイトChargerLabがサプライヤー筋からの話として伝えています。
2社のうち、1社のAppleのAirPodsやUSB-Cケーブルの製造委託先であるLuxshare Precision(立訊精密)は既に製造を開始しているということです。
Breaking: AirPower is finally coming. We just learned from credible source in supply chain that the manufacture Luxshare Precision has already started producing Apple AirPower wireless charging pad. Luxshare Precision is also the maker of Apple AirPods and USB-C cables. pic.twitter.com/UqgWIAh3sx
— ChargerLAB (@chargerlab) 2019年1月12日
もう1社はiPhoneの組立委託先としてはFoxconnに次ぐ規模のPegatron(和碩)の中国大陸の子会社世碩電子です。こちらについては、具体的に1月21日から製造開始、と書かれていて、製造はこれからのようです。
Apple AirPower: Another source claims Pegatron is set to start mass produce AirPower at Jan 21. Pegatron is also an Apple OEM in Asia. The company employee says AirPower has total three layers of coils in 8-7-7 configuration from bottom to top. pic.twitter.com/xsboO47PGR
— ChargerLAB (@chargerlab) 2019年1月12日
Appleは長い間、どの位置でも複数のデバイスに充電ができるようにする仕組みについて、コイルの発熱の問題で技術的な問題で壁に当たっていたということですが、世碩電子の従業員からの情報によると、コイルを三層構造にし、上の層から順に8-7-7という配置にすることで解決したようですね。
ちなみに、以下はかつてAppleが取得したことが公表されているAirPowerに関する特許です。この時点では、コイルが多層化しているかどうかについては窺い知ることができません。
ただ、このChargerLabはかつてiPhone XS/XS Max/XRが未発表の時に、18Wの高速充電アダプタが同梱されるという誤った情報を流していたこともあり、上記の情報は100%信用できるかどうかについては疑問です。Twitterに画像で情報ソースとして示されている、恐らくWeChat(微信)のチャットのスクリーンショットとも思われる画像も、作ろうと思えば誰にでも簡単に作れるものです。
ということで、話半分で期待したいと思います。発売日については何も言及がありませんが、もし上記の情報が本当だとしたら、春くらいから販売開始になるのではないかと思われます。値段についても情報はありませんが、恐らく10,000円どころか20,000円を超えてきそうな気がします。。というのも、現在Apple公式限定で販売されている「Belkin BOOST↑UP Wireless Charging Dock for iPhone + Apple Watch」という、iPhone 1台+Apple Watchをワイヤレス充電可能なドックスタンドが17,500円もするからです。それよりは高く売ってくるのではないかと。。
売れるかどうかは値段次第ですね。。
記事は以上です。
(記事情報元:ChargerLab)