中国大手企業宝健、尖閣諸島の漁船問題に抗議して10月の1万人の訪日社員旅行をキャンセルしました。
宝健のオフィシャルウェブサイトにも出ました。
http://www.baojian.com/news-show.asp?column_id=3219&column_cat_id=6
「宝健は数千万元の損失を負担して中国人の尊厳を守る!」
って書いてあるけど、
ほんとでしょうか?眉唾ものです。
社員はどう思っているのでしょう。
せっかくの日本旅行、潰されて不満に思っている人が多いんじゃないでしょうか。
だいたい政治家のやってることなんだから、
ほっときゃいいんですよ。。
やることが大げさすぎなんです。
そんなことをやって誰も得しないですよね。
日本では大手旅行社同士が合弁会社を作って対応するということになってたらしいし、
日本政府観光局(JNTO)が招聘をしていたわけで、
面子が本当に丸つぶれ。
しかしこれも全て日本政府の対応がまずかったことが原因です。
原理原則は何か?それをはっきりしておかないのが悪いんです。
何でも「おざなり」「あいまい」にしておく日本の悪い癖が、
今回のようなことを引き起こしたのです。
中国が例の事件で抗議してきて、
夜中に大使を呼び出すという大変失礼な行為をしました。
日本政府は、表面的には
「尖閣諸島は日本のものです。領海内で起こったことは日本国内問題です。日本法に則って処理するだけ。内政干渉は受け付けない。」
と毅然と対応し、夜中の呼出になんか応じなければよかったのです。
日本は脅せば譲る、
ということがわかった中国はますますつけこんでくるのは必定。
この宝健の今回のキャンセルも、
政治的な意図を感じざるをえません。
日本の外交と、日中関係の行く末に危機を感じます。
ちなみに上海では、少なくとも自分の周りでは反日の雰囲気は全く感じません。
日本の報道は本当に毎回大げさだなあと思います。