悪玉ハッカーや民族主義団体にとって、ネットワークを通じた攻撃やデータのハッキングや改ざんなどを行うことは、被害者に甚大なダメージを与え世界中から多くの話題を集めるために非常に有効な手段となっている。
これまでも”アノニマス(Anonymous)”や”リザード・スクアッド(Lizard Squad)”などのハッカー集団が世界的に知られている。しかし世界に存在するハッカー集団は当然この2つだけではない。多くの他のハッカーチームや民族主義団体がありとあらゆる方法で注目を集めようとしている。例えば中東で破壊活動をするなどしている。
今回の話題はトルコの破壊的ハッカー軍団”Alsancak Tim”だ。
トルコのハッカー軍団Alsancak Tim
(Source: South Park Studios/Comedy Central/Viacom)
相当に政治的な動機が強いハッカー軍団として、Alsancak Timは最近40以上の”ハイレベル”な”政敵”のターゲットサイトを攻撃し、破壊した。以下はAlsancak Timにハッキング(サイト乗っ取り)されたサイトのスクリーンショットだ。
Alsancak Timに攻撃されたサイトに訪れたら、この画面があなたを出迎えることになる。
上のスクリーンショットに書かれている内容は概ね以下の通りだ。
“我々が長い間苦難を受け続けてきた家庭や環境を破壊されなくならない限り、バーチャルな戦争がトルコで巻き起こるだろう。これは私たちの忍耐力を試すテストだ”
トルコのハッカー軍団Alsancak Timの攻撃対象
Alsancak Timに侵入されたサイトは麻痺状態に陥るが、書き換えられたサイト内にはAlsancak TimのBBS(トルコでは非常に活発に動いている)とFacebookページへのリンクが張られることになる。
今回の40個以上のサイトの攻撃の前にも、Alsancak Timはガーナ政府サイトやインドのタパー大学、その他政治的な意見が交わされているBBSなどを攻撃していた。
画蛇添足 One More Thing
基本的にAlsancak Timの攻撃対象は、政府のサイト、大学のサイト、そして有名な組織のサイト等だ。まさに国家主義・民族主義のサイバー・テロリストといっても差し支えない。
現在のところ日本の組織などは狙われていないようだが、欧米のサービスが今後ハッキングされる可能性もある。変な画面が現れたらその中のリンクのクリックは避けた方がいい。また、できるだけ現れたサイトを長く画面に表示させておかないことだ。
記事は以上。
(記事情報・イメージ元:DailyTech)