KGI Researchのアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)は、Appleのサプライチェーンと密接な連絡をとっており、今回この預言者はまたAppleのここ2期の出荷台数及び今後の新製品の販売予測をした。以下は中国のサイトiFanrから。
以前スイスUBSが予測した6,900万台に比べ、Ming-Chi Kuoの予測した2014年(会計年度)Q4のiPhoneの販売数量は更に積極的なもので、彼は2種類の大型ディスプレイ搭載の新しいiPhone、iPhone6/6 Plusの刺激によって、Appleは史上最高のクリスマスシーズンの売上となるものと予測しており、7,300万台を見込んでいる。
iPhoneの快進撃は続く、販売台数は昨年よりも40〜43%増加予測
iPhoneの機種別予測では、Ming-Chi Kuoは4.7インチのiPhone6が4,200万台、更に大きい5.5インチのiPhone6 Plusが1,600万台になるものと予測している。それ以外は旧機種だ。昨年の同期に比べ、全体の販売数量は43%も増加する計算だ。
Ming-Chi Kuoの予測では、一般的には販売が冷え込む時期となる2015年(会計年度)Q1でもその勢いは依然衰えることはなく、最近のAppleのサプライチェーンのキャパシティがようやく需要に追い付くにつれ、6,170万台は売れると見込んでいる。これは昨年の同期に比べ40%の増加だ。
iPadは続落の予測
iPhoneがここまで売れまくる予測であるのに対し、iPadの販売台数は引き続き悲観的に分析されている。2014年Q4では2,140万台の販売台数が見込まれるものの、この台数は昨年同期に比べ17.8%のダウンとなる。更に消費が冷え込む2015年Q1では、販売台数は1,000万台に落ち込むと予測され、これは昨年比38%のダウンだ。ニューモデル(12インチiPad Pro?)の販売前には、iPadの販売台数は落ち込みが続いていくものとみられている。
Apple Watchは3月発売開始、初月は280万台で製造キャパが追いつかず?
更にMing-Chi Kuoは2種類の新製品がそろそろ登場すると予測しており、その2種類とはApple Watchと次世代MacBook Airとしている。Apple Watchについてはこれまでの3月発売開始という予測を崩さず、またAppleとしては長年に渡って行われていなかった新ジャンルへの挑戦となるこの製品は、初月で280万台を売り上げるだろうとも予測している。但し彼はこの280万台はiPhoneのような”需要に供給が追いつかない”状態を表す数字であるとし、その原因としてApple Watchの初期ロットでは依然として部品サプライヤーのキャパシティ不足の状況があるからだとしている。
Mac製品は12インチMacBook Airの登場で更に活況に
Mac製品ラインについての販売台数予測は上記のiPadやApple Watchよりも楽観的だ。まず新しい12インチMacBook Air Retinaディスプレイモデルの2015年Q1に予測されるリリース発表は、Mac全体の販売数量を押し上げ、600万台となるだろうとしている。これは書き入れ時の2014年Q4に予測される586万台よりも更に多く売れる計算だ。
12インチMacBook Airは、現在噂では非常に薄いデザインとなる予定で、解像度もRetinaディスプレイとなる。当ブログでもリーク写真を紹介したばかりだ。
画蛇添足
KGIリサーチのアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)は、これまでかなり正確にAppleの業績や新製品についての情報を予測してきた(たまに外すこともあるが)。最近ではiPhone6 PlusのPlusの名称を販売前に初めてリークし、それが実際に当たったことでも知られている。当ブログでもMing-Chi Kuo(郭明錤)については記事にて紹介している。
なお、12インチiPad Proについては販売時期には触れていない。
私個人的には12インチMacBook Airに期待したい。
記事は以上。