iOS6.1.3の脱獄ツールが既にもうその手に?ハッカー@i0n1c氏がiOSカーネル開発(脱獄)トレーニングワークショップ募集開始

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iOS613jailbreak_i0n1c_twitter

脱獄(Jailbreak)界隈では著名な@i0n1c氏(中国語での愛称は”樹人”)。
だいぶ長い間彼のニュースは聞こえてこなかった。
このセキュリティの専門家でハッカー@i0n1c氏は、
iOS5の時代から徐々に脱獄業界から離れていった感があるからだ。
しかし@i0n1c氏が脱獄ツールをリリースしなくなったとしても、
彼のこれまでの脱獄に対する貢献は短時間で拭い去られるものではない。
なぜならi0n1c氏本人が明らかにしたところによると、
iOS5.x以降の脱獄で使っているいくつかのセキュリティホールは彼が真っ先に発見しているのだという。

そんなわけで、我々はiOS5.x以降、毎回脱獄ツールがリリースされるたびに、
i0n1c氏がtwitter上で新しいツールに対する各種の評論をしているのを見ることができるわけだ。

さて今後の脱獄ツールに対して、
次にリリースされるべきとして期待されるのは当然iOS6.1.3の脱獄ということになる。
数日前、UnthreadedJBがiOS6.1.3やiOS6.1.4の完全脱獄(紐なし脱獄、Untethered Jailbreak)ツールの開発をしているというニュースで脱獄界隈が盛り上がった後、
結局ツールのリリースもされず、もともとの期待は失望に変わってしまっている。
また既に@pod2g氏、@planetbeing氏などの脱獄ツール開発ハッカーの中心人物と言える人達が、
「次回のメジャーアップデート(つまりiOS7)リリース後に脱獄ツールをリリースする」
と述べていることから、
iOS6.1.3の脱獄ツールは登場しないのではないかと思われていた。

ところが昨日の@i0n1c氏のtwitter上のつぶやきによると、
別の見方があるようだ。
要約すると
「iOS6.1.3の脱獄が欲しいかい?
我々のiOSカーネル開発トレーニング(ワークショップ)の早割価格が月曜日で期限だよ」
という感じだ。

この@i0n1c氏のつぶやきはこのような意味に取れるのではないだろうか。
実はi0n1c氏は既にiOS6.1.3の脱獄ツールを手にしており、
もしi0n1c氏の言うiOSカーネル開発トレーニング教室(ワークショップ)に参加すればそれが手に入るよ、という見方。
もっと俗に言えば。。一定の金額を払えば手に入るよ、ということ。

というのも、このワークショップに参加する条件として、
iOS6.1.3のデバイス(しかもA4デバイス、つまりiPod touch 4GまたはiPhone4)の持参と、
オプションとしてiOS6.1.4またはiOS6.1.3搭載のA4より上のデバイスを持参してもいいと書かれており、
このiOSカーネル開発ワークショップの対象は明らかにiOS6.1.3かiOS6.1.4であることと、
このワークショップで教える内容として、はっきりとiOS Jailbreaking(iOS脱獄)と明記されているからだ。

もし上記の解釈が正しいのであったなら、
直接脱獄ツールを売り出すよりも、
この方法の方が人には受け入れられやすいということはある。
釣り師が魚を直接売りつけるのではなく、
お金を取って釣りの仕方を教えるようなものといえるだろう。

もちろん、今はまだ@i0n1c氏の手元には決定的なiOS6.1.3の脱獄ツールはなく、
このワークショップを通じてチームを作って、
開発に利用しようという魂胆と取れなくもないが。

ちなみにこの@i0n1c氏が講師を務めるiOS Kernel Exploitation trainingは、このリンク先から申し込める(英語)。

i0n1c_iOS_kernel_exploit

時期は2013年9月2日〜6日の5日間、
場所はインターコンチネンタル・フランクフルト。
そして気になる価格は。。つぶやきにもあったearly bird(早割)でも4,000ユーロ、しかも税抜き価格。
約52万円以上かかるわけで、相当な覚悟がないと参加できない。
※逆にハッカーというものがどのようにして飯を食っているのかが垣間見られて面白い。笑

さてこのワークショップで何が行われるのか、
そしてこのワークショップで行われた結果がどのように次の脱獄ツールに活かされるのか。
もちろん現在はそれは未知数ではあるが、
他でもない@i0n1c氏の主催するワークショップだ。
楽しみでもある。

ちなみにこのワークショップの主題になっている英語の”exploitation”には、
「開発」の意味以外にも「搾取利用」「採鉱」という意味もある。
どちらかというと後ろの2つの意味の方が今回のワークショップの意図にあっているような気もする。

記事は以上。

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