将来的なAppleのAI分野への進出を暗示か、iPhone 7には新たに神秘的なチップが搭載

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新型iPhoneがデビューするたびに、すぐに分解されてそのあられもない姿が公開されるのが毎年恒例となってきた。そのいち早く分解した画像を公開することで世界的にも有名なのがiFixitとChipworksだ。

iPhone 7のロジックボードには神秘的なチップが。。

さて、先月発売された最新iPhone【iPhone 7】だが、iPhone 7はiPhone 6sシリーズと細かいロジックボード上の部品にはそれほど大きい違いはなかったものの、何もサプライズがなかったわけではない。

フォーブス(Forbes)の報道によると、iPhone 7シリーズのロジックボード上には神秘的なチップが載っているらしい。

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Photo by ChipWorks

iPhone 7で新たに搭載されたFPGAチップとは

Chipworksによれば、iPhone 7にはFPGAチップが搭載されているという。このICチップはLattice Semiconductor製で、FPGAとはField Programmable Gate Arrayの略だ。このICチップは専用集積回路(ASIC)の中のセミカスタム回路の中にあり、このICによって、ロジックをカスタマイズすることができ、また消費電力を抑えることもできる。更にマトリクス(行列)計算や活性化関数などの演算能力ではCPUを遥かに凌駕しており、ビッグデータの処理やAI分野で非常に役に立つといわれている。

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Captured from ChipWorks Official Website

しかし、スマートフォンの中にこのチップが入っていることは非常に珍しいことだ。以前には、サムスン(SAMSUNG)のGalaxy S5にも1つFPGAチップが入っていたことがある。

 

Appleの将来的なAI・AR・VR分野への進出を暗示か

Tirias ResearchのトップアナリストのKevin Krewell氏によると、iPhone 7シリーズ上のこのFPGAチップは、このチップによってAppleは将来的にAI(人工知能)・AR(拡張現実)・VR(仮想現実)の領域に進出しようとしていることを暗示しているのではないかと分析している。これはつまり、Appleはマシンに計算方法を学習させることによって、Appleが重視する医療やヘルスケア領域や、将来的にAIを使ってユーザの生活を更に豊かにしたりすることを狙っているのではないかということだ。ヘルスケアモニターや健康関係のソリューションを提供するなども、その視野に入っていると思われる。

 

既にティム・クックCEOはAppleのAI重視の姿勢を明らかに

先日、日本に更に進んだ深い研究ができるように研究所を作ったAppleのティム・クック(Tim Cook)CEOが、日本のメディアのインタビューに答え、その研究所の目的はAIの開発で、同社がAIに特に注目していることを明らかにした。

もしかしたら、将来のiPhoneには更にAIに関する専門のチップが搭載されるかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:Forbes

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