丸形と角形、スマートウォッチのディスプレイにはどちらが向いている?

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丸形、四角形、どちらが腕時計としてかっこいいのか?これは非常に普遍的で、長く存在してきた問題だ。

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恐らく丸形はメジャーなデザインだが、伝統的でスタンダードな機械式腕時計の中にも四角形のデザインのものもよく見かけ、それらも人気を博している。

腕時計がスマートウォッチになった場合、丸形か四角形かという議論は、単に見た目だけではなく、ユーザ体験やアプリケーション設計なども考慮に入れなくてはならない。では、将来的にはスマートウォッチはどちらが主流になっていくのだろうか?4つのポイントから比べてみた中国のメディア”Mac X”の記事があるのでご紹介。

1. デザイン

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スマートウォッチも腕時計であることには変わりがない。だからデザイン面でも、多くの人に受け入れられやすいものがいいデザイン、ということがいえそうだ。となると丸形ベゼルのスマートウォッチがやはりある程度有利といえるだろう。腕時計の歴史を振り返ると、やはり全体的に丸形が人気であることがわかる。恐らく人間の心理として、丸形のほうが四角形よりも侵略的なイメージを受けず、気持ちよく受け入れられやすいのかもしれない。

しかしスマートウォッチではちょっと事情が違う。これまでのデジタル製品、特に携帯電話、スマートフォン、パソコン、テレビなどの多くの形状は四角形だ。そしてシステム・UIデザインの基本も四角形のデザインだ。逆にそこに丸形のスマートウォッチが登場すると、それはデジタル製品の中では明らかに少数派となる。

まとめると、四角形のほうがシステムやUIのデザインのロジックに合っている。ただ、腕時計のデザインとしては丸形の方が人々が既に慣れ親しんでいる。

2. ビジュアル体験

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上記の通り、デジタル製品のディスプレイは基本的には角形が圧倒的にメジャーだ。それは人類の”閲覧”の習慣に適応したものと思われる(最も簡単な例でいえば、本は四角形だ)。

というわけで、この角度から見れば、四角形のスマートウォッチの方がビジュアル体験上では向いているということになる。しかし、スマートウォッチの画面は通常とても小さなもので、表示される内容もフロートやポップアップ通知などの情報がメインで、デザイナーは丸形も四角形もビジュアル効果にはそれほど大きな差はないと考えているようだ。更にメーカーは丸形ディスプレイに合わせてUIを最適化しているので、全体的にはあまり差がないように思える。

まとめると、ビジュアル体験的には丸も四角も差がないということになる。

3. アプリケーションデザイン

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アプリケーションデザインの面では、四角形のスマートフォンのロジックの方が丸形より単純だ。Apple Watchを例にとれば、内部にはiPhoneで非常に慣れ親しんだ直線やダイアログなどの四角形のデザインが主体(アイコンやアクティビティなどを除く)で、それをすることで限られた小さなディスプレイ上に多くの内容を表示することができる。

Android Wearはカード式のUIがメインで、四角形のディスプレイの方が適しているように見える。しかし実際は、Moto 360等の丸形のデバイスでも全く違和感がない。メーカーは適度にUIをコントロールすればよく、画像や写真等のコンテンツはうまく丸形ディスプレイに収まるようになっている。間に不規則な四角形のUIを入れることで、同様に丸形ディスプレイに表示されているコンテンツを再利用することができる。

まとめると、アプリケーションのデザイン的にも丸形と四角形ディスプレイの差はないということだ。

4. ファッション性

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一定のレベルまでとなるが、スマートフォンもいわゆる装飾品で、流行もデザインの重要な要素となる。ファッション業界は丸形ディスプレイの腕時計の方が四角形のそれよりも受けがいいと考えているが、実際には主な問題は大部分の四角形の腕時計は女性市場向けに作られているということだ。例えばカルティエ(Cartier)のTankやロンジン(LONGINES)のスタンダードなデザインなどだ。そういうわけで、Apple Watchは評論の中で、女性向きだという評価もある。

しかしApple Watchは四角形の腕時計のようなちょっと古くさいような問題はなく、見た目はやはり非常にファッション性がある。そんなわけでデザイン上にはそれほどマイナスの評価がない。当然、人々は丸形の腕時計を好むが、それは伝統的な腕時計や懐中時計の時代の流行からの傾向で、それが本日まで続いているのは間違いない。

まとめると、丸形の方がファッション性が高く流行りやすいということだ。

総まとめ

実際に使用する利便性やユーザビリティからいえば、丸形と角形のスマートウォッチにはそれほど大きな差がない。ディスプレイ技術の発展とメーカーのソフトウェアやUIのデザインが十分に成熟しており、従来になかった丸形ディスプレイでも問題になっていないのは明らかだ。つまり、最終的に問題となるのは美学や流行・文化であり、丸形が腕時計製品の最良のデザインであるということだ。そしてそのことは将来のスマートウォッチの発展の方向性を予言しているともいえる。スマートフォンのデザイン美学はより通常の腕時計に近づいていく、ということだ。

特筆すべきなのは、LGやモトローラといった既に消えていったが人々の印象に強く残っているスマートウォッチが、テクノロジーが成熟してきたとき、Appleさえも一緒になって丸形スマートウォッチの普及を早めるだろう、ということだ。当然、四角形のディスプレイの腕時計やスマートウォッチが消えるわけではない。何にせよ消費者にとっては選択肢が多いに越したことはないからだ。

画蛇添足 One more thing…

Apple Watchについては、やはりスマートフォン的な使い方をして欲しいので四角形が採用されたという。もともとデータは四角形で表示されるものなので、丸形ディスプレイは向いていないとAppleは判断したようだ。

スマートウォッチについては正直丸とか四角とかはあまり重要ではなく、実際に使われる材質や、 それを使って何ができるのか、バッテリー持続時間などの細かいことの方が優先する気がする。ファッション性が重視されるとはいえ、やはり一生使える機械式腕時計とは違うものなのだから。

記事は以上。

(記事情報元:Mac X

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