エミネム(Eminem)、ファレル・ウィリアム(Pharrell William)やドレイク(Drake)に続いて、あのメタルゴッド・メタリカ(Metallica)が次のApple Musicで新曲を公開するアーティストになるだろうか?答えは、イエスだ。以下はCult of Macの記事。
BBCワールド(BBC World Service)のインタビューで、メタリカのドラマーで核心人物のラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)がApple Musicと組むことは簡単だと述べた。メタリカの新しいアルバム、2008年の【Death Magnetic】についても?はい、どうぞ!とのこと。
「個人的なことだが、私は37個もApple製品を使っているんだ。しかもこれは私だけのもので、家族のものを含めてない。だから結構簡単なことさ」とApple Musicからのオファーに対しての回答としてウルリッヒは述べた。
「エディー・キュー(Eddie Cue、Apple上級副社長)とAppleの音楽関係のスタッフはみんなアーティストと音楽とその他について非常に情熱的なんだよ。だから彼らと協力関係を結ぶのは安全な感じがするんだ」とウルリッヒは続ける。そしてSpotifyへの賞賛も続けた。
実はメタリカは2000年のデジタルミュージックへの転換期に、P2P(peer-to-peer)ダウンロードサービスの【ナップスター(Napster)】への反対運動をしていたことを覚えている人はいるだろうか。しかし現在のウルリッヒはApple Musicのようなストリーミングサービスをアーティスト・ミュージシャンにとっての”選択肢の1つ”だととらえているようだ。15年前にはレコード会社に押しつけられるだけで、その選択肢がなかったという。
ただウルリッヒは現在のApple Musicのようなストリーミングサービスで、特にApple MusicのFor Youのようなキュレーションによるレコメンドプレイリストについては意見があるようで、これらはメジャーなアーティストのためになるものであって、あまり知られていないインディーズ系のアーティストには助けにならないことを指摘している。ウルリッヒは更に、レベルが低く受け入れがたい現代音楽について批判をしている。「殆どの音楽が単に受け売りの音楽で、ビートルズ(The Beatles)やマイルス・デイヴィス(Miles Davis)やジミ・ヘンドリックス(Jimmy Hendrix)のような完全に知られていない、チャートに上ることのないジャンルへと全ての人々を導いたものとは違うんだ」
画蛇添足 One more thing…
Apple製品の熱狂的ファンであり、Apple Musicには”考えるまでもなく”協力を快諾しているメタリカのラーズ・ウルリッヒ。Apple Musicに協力することで更に自分のバンドが売れるのは間違いないが、きちんとApple Musicのレコメンドの批判をしているところにも注目したい。
ただ私自身はApple Musicのキュレーション・レコメンドはよくできていると思う。恐らくお気に入りのハートをインディーズばかりにつけていればそのようなレコメンドがされるのではないだろうか?もちろん、Apple Musicは手動でこのようなレコメンドを行っているというので、インディーズなど金にならないものにはあまりリソースが割かれないのだろうが。。それでもAppleの中には恐らく音楽大好きで、本質的にいい音楽をよくわかっている人間がたくさんいて、その人達の意見が尊重されていることを信じたい。
しかし37個のApple製品を持っているというのはちょっと異常だ。ラーズ・ウルリッヒの所有するApple製品機材リスト、全てのラインナップを見てみたいと思うのは私だけだろうか。。ちなみに私は家族のも含めて今も使っていないものも入れると9個くらいなんだが(周辺アクセサリを含めるともう少し増えるが)。。
記事は以上。
(記事情報元:Cult of Mac)