今月発売されたiPhone 7/7 Plusで、最も人気のある色は間違いなくジェットブラックだ。しかしこのジェットブラックモデルは容易に表面に傷がつき、また指紋など油もつきやすく目立つようになってしまっている。Appleはこれを解決できるだろうか?実はその方法はAppleにはあるにはあるが、それは来年にならないと実現できないかもしれない。
来年の【iPhone 8】には両面ガラスと一部にステンレスフレーム採用?
KGI証券の著名なアナリストのMing-Chi Kuo(郭明錤)氏が、来年の2017年に発売される新型iPhone【iPhone 8】には両面ガラスのデザインと、そして一部にはステンレスのフレームを導入すると予測している。
ステンレスフレームはプレミアムなモデル限定、ヒントはiPhone 7のジェットブラックから
ただし、ステンレスのフレームはプレミアムなモデルに限られるかもしれないとのこと。現在iPhone 7シリーズではジェットブラックが最も消費者の受けがよく、その受注率はなんと全体の35%にも上っているという。128GBモデルからのスタートで、他の色よりも高くつくにもかかわらずだ。そんなわけで、Ming-Chi Kuo氏はAppleは来年も今年のやり方を踏襲し、2017年モデル【iPhone 8】にはハイエンドモデルのみに特別仕様を施すとしており、それがステンレスのフレームであるという。
ガラスのみのシャーシはまだ実現不可能なため、金属のフレームが必要に
Ming-Chi Kuo氏は報道の中で、「現在のテクノロジーの制限下では、シャーシを全てガラスで作るのは不可能。両面をガラスにして、金属のフレームを間に挟むのが現在のところ最良のデザインスキームだ。ステンレスはアルミ合金素材よりもコストが高くまた見た目もいい。私たちは来年にはプレミアム名ハイエンドモデルにしかこのステンレスフレームが採用されないとみている」
しかしこのセリフ。。どこかで聞き覚えがないだろうか?
ステンレスをプレミアムモデルに使うのは既にApple Watchで実現済み
そう、既にAppleはこのような製品を実現しているのだ。。ご存じ、Apple Watchで。Apple Watchの入門クラス、SPORTモデルにはアルミ合金のシャーシが用いられ、そしてミドルクラスにはステンレスのシャーシが採用されているからだ。
Ming-Chi Kuo氏は、両面ガラスデザインのiPhone 8の背面の見た目はiPhone 7/7 Plusのジェットブラックと似ているとしているが、ガラスだけに傷つきにくいとしている。また、iPhone 7に採用されたジェットブラックは製造難度が高すぎて歩留まりが非常に悪くなっている問題も、ガラスにすることで解決できるとみているようだ。
画蛇添足 One more thing…
確かに今回のiPhone 7シリーズのジェットブラックモデルから、AppleもiPhoneに「プレミアムモデル」を導入する兆しを見せた。定価などは変わらないものの、最低容量モデルをなくしたからだ。また5.5インチのiPhone 7 Plusのみデュアルレンズを搭載するなど、4.7インチモデルとの明確なカメラ性能の差を付けたのも今回のiPhone 7シリーズが初めてだ(これまでのカメラ性能の違いは手ぶれ補正の有無くらいだった)。
来年はiPhone発売10周年記念。外観も大きく変わり、そしてプレミアムモデルをひっさげて新しい【iPhone 8】シリーズが登場するかもしれない。あなたは買う?買わない?私は、、プレミアムモデルを買うしかないだろう。
記事は以上。
(記事情報元:9to5Mac)