スティーブ・ジョブズの一人目のボスがモバイルゲームの分野に進出

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スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)といえばAppleの共同創業者で、皆さんの中では世界のボスの中のボスという印象ではないだろうか。しかしジョブズも若い頃は人に雇われていた時代もあった。ではあなたはジョブズの一人目のボスをご存じだろうか?

それはAtariの創始者のノーラン・ブッシュネル(Nolan Bushnell)氏だ。Cult of Macそのブッシュネル氏が最近、オランダのアムステルダムのデベロッパーチーム”Spil Games”と共にモバイルゲームシリーズを立ち上げた。

NolanBushnell
Photo: Campus Party Mexico/Flickr

提携の一環として、ブッシュネル氏はまず3種類の新しいゲームを開発している。1つ目は2017年にリリースされる予定という。以前Atariにいる間、ブッシュネル氏はクラシックなゲームの金字塔を打ち立てた。Pong、Adventure、Breakoutといったら当時のAtariの時代を知っている人であれば誰でもわかるだろう。そしてBreakoutは更に、Appleの共同創業者の2人のスティーブ(スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック)の2人が設計や開発に関わった作品でもある。

ブッシュネル氏はモバイル属性は将来のゲーム業界で重要な位置を占めるとしており(正直、圧倒的に”今更!?”という感じがするが)、提携先のSpil Gamesは現在でもApp Storeのゲーム部門のランキングで90位に入るメーカーでもある。

ブッシュネル氏はスティーブ・ジョブズの人生の中で重要な役割を果たしている。ブッシュネル氏とジョブズは仲がいい友人で、彼らの家が近くしょっちゅうコーヒーを一緒に飲みに出かけたという。そんなとき、ブッシュネル氏はジョブズとビジネス上の問題を語り合ったりしたといい、ブッシュネル氏がジョブズに何らかのビジネス上の役に立つ提案をしたこともあったといい、ジョブズのメンター的な役割だった。

しかし1976年、ブッシュネル氏は大きな過ちを犯した。当時ジョブズはブッシュネル氏から5万ドルを出資してもらって新しいコンピュータ会社を立ち上げたいと考えていたが、ブッシュネル氏はAtari自身もコンピュータを製造していたことから、将来的に利益が衝突すると考えそれを拒絶してしまった。

そしてブッシュネル氏が出資を拒絶したことで他人から資金を調達してできたのが、アップルコンピュータ(Apple Computer)、つまり現在のAppleになったのだ。

ブッシュネル氏は今回立ち上げたモバイルゲームによって当時ジョブズに出資しなかった”損失”を取り戻せるだろうか?いや、それはさすがとても無理だろう。しかし同じく一時代を築き上げたブッシュネル氏とSpil Gamesの提携には多くの期待が寄せられるだろう。

記事は以上。

(記事情報元:Cult of Mac

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