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インテル（Intel）はこれまでと同様年初に行われるCESに今年も参加し、そしてこちらも恒例となったCoreシリーズとXeonシリーズプロセッサの新製品ラインナップを発表した。
インテル、第7世代「Kaby Lake」プロセッサの新シリーズを発表、完全な製品ラインに
インテルが本日発表したのは新世代Intel CoreプロセッサとIntel Xeonプロセッサで、「Kaby Lake（ケビーレイク）」という開発コードネームが使われた第7世代プロセッサだ。そしてそのうちの一部は将来のMacの製品ラインに使用されるとみられている。ちなみにインテルは既に2016年8月にKaby Lake世代のプロセッサを発表済みで、今日の発表で新シリーズを追加して第7世代CoreプロセッサとXeonプロセッサの完全な製品ラインを揃えた形となった。
性能が20〜25％向上、Macにも恩恵か
インテルによれば、ゲームブックに対応した新しいプロセッサは性能が20％向上し、デスクトップ向けのプロセッサは性能が25％向上しているという。以前発表されたKabe Lake世代のプロセッサと同様、今回発表されたプロセッサも全てThunderbolt 3をサポート、またYシリーズとUシリーズは性能とバッテリー持続時間（＝消費電力）の向上が図られている。
以前当ブログでもお伝えしたとおり、Appleのティム・クック（Tim Cook）CEOが素晴らしいデスクトップのMacが計画上にあることを従業員向けにメールしたことが報道されているが、インテルのプロセッサを搭載しているMacにとっては、新しいインテルのプロセッサによってその新製品の性能が左右される。今回のKaby Lakeプロセッサの新シリーズを見越しての発言だったのかもしれない。
今回の第7世代Intel CoreプロセッサでMacに使われる型番は？
MacBook Pro 13インチとMac mini
今日のインテルが発表した新製品の中でAppleのMacに使用されるプロセッサをまとめてみると、28WのUシリーズプロセッサが将来の13インチMacBook Proに使用され、恐らく今年のMacBook Proの中で、7267U/7287U/7567Uという型番を見ることになるだろう。
そしてこれらのチップは次世代Mac miniにも用いられるかもしれない。なぜなら、これまでの慣例を見るとMac miniとMacBook Pro 13インチには同じ型番のプロセッサが使われているからだ。ただし、もしAppleがMac miniを放棄していなければの話だが。。
MacBook Pro 15インチ
また45WのHシリーズプロセッサはMacBook Pro 15インチに用いられるはずで、そのうち7700HQは通常版、7820HQがミドルレンジ版、そして7920HQがハイエンド版（CTOによるアップグレードで選択可能）に適用されるとみられている。
iMac
そしてデスクトップ向けのプロセッサとしては、iMacにはSシリーズプロセッサ（7500/7600/7700K）が次世代の27インチiMacに用いられるとみられる。21.5インチのiMacについては、Appleはこれまで更にハイエンドなGPUを搭載したものを使用していたが、今回のインテルのラインナップの中には合うものが存在しない。ということでもしiMacの21.5インチが今年アップデートされたとしても、プロセッサは一つ前の世代、SkyLake世代のプロセッサのままの可能性がある。
デスクトップのMac（iMac）の性能向上は期待薄？
第7世代Coreプロセッサは14nmプロセスによって製造されているが、実はこれまでのBroadwellとSkylakeと同じだ。ただ、Kaby Lakeは従来のものよりも更に改善が図られているとされている。ただ、CNETは今回インテルが高らかに新製品を発表したがデスクトップ向けプロセッサは前の世代からは速度上の向上がなく、クロック数が上がっただけだと冷静に評価している。iMacのアップデートにはあまり期待しない方がいいかもしれない？
更に詳しく知りたい方へ
なお、AppleのMacに関係なく今回のKaby Lake第7世代プロセッサのアップデートについて詳細に知りたい方は、こちらが非常に参考になるかと。
画蛇添足 One more thing…
個人的にはXeonプロセッサもアップデートされたことだし、もう3年以上放置されているMac Proが今年こそ更新されるといいと思うのだが。。
そして昨年10月にリリースされたTouch Bar搭載のMacBook Proは一つ前の世代のSkylake搭載だったが、今年しれっとあまり告知もされずにKaby Lake世代にアップデートされる可能性がある。
記事は以上。