Appleは今年、MacBook Air 13インチの代わりになるか、或いはその次世代となる製品、13.3インチRetina MacBookをリリースするという噂が流れていることは、当ブログでもお知らせしています。このMacBook 13.3インチ Retinaディスプレイモデルは、入門クラスのノートPCになるとみられますが、解像度や内部仕様は一段と向上し、定価は現行のMacBook Air 13インチと同じになるのではないかとされています。
アナリスト達は、AppleのこのMacBookが以前からのMacBookユーザのアップグレードを促し、Mac部門に一定の利益をもたらすのではないかと予測しています。具体的な数字を見てみましょう。
Appleの未発表製品の予測や売上・利益の予測には定評がある、著名なKGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏が、Appleのノートブック型コンピュータ業務について、どの機種とはっきりと名指しでは描いていないものの、今年MacBook全体の製品ラインナップが大売れするだろうと予測しています。特に出荷台数の成長率については、その他のiPhoneやiPadを含む主要な製品ラインを超えるとしています。
Kuo氏によれば、2018年全体で、AppleのMacBookの出荷台数の成長率は前年比13%〜16%になると予測されていて、その成長率はiPhoneの4〜6%やiPadの7〜10%よりも遥かに高くなるとされています。また2018年第二四半期(4〜6月)には前年同期比60〜80%増えるとされていますが、MacBookの出荷台数は2018年後半(7〜12月)に集中し、1年のうち65〜70%を占めると予測されています。
Kuo氏は、明らかにMacBookに対してかなり楽観的な予測を立てているといえますが、その数字が何を基にしているのかについては明らかではありません。Kuo氏は基本的にはサプライチェーンからの情報を元に予測を立てているため、予測は比較的正確ではあるのですが。。なおKuo氏は以前、2018年第二四半期に新型の廉価版MacBook Airをリリースするとしていました。またその後Digitimesが、Appleは新型の13.3インチの新しいRetina MacBookまたはMacBook Airをリリースするとしていて、価格はMacBook Air 13インチと同じとなるとしています。
しかし、実はKuo氏の予測の中で、MacBookの予測よりも、iPhoneの成長率予測の方が面白く意義があるともいえます。Kuo氏は2018年、iPhoneは前年比最大6%出荷台数が増加するとしていますが、実際のところiPhoneはもう既に成長の余地がなくなってきていて、しかも去年2017年はスマートフォン市場そのものが初めて縮小した年となっている上、2018年も引き続き縮小傾向にあるとみられていて、iPhoneにとっては有利な条件はあまりないからです。
ただもしAppleがこれまでの噂通り、今年3種類の全画面ディスプレイiPhone(5.8インチiPhone X2、6.1インチ廉価版iPhone X、6.5インチiPhone X Plus)と、直近でシャーシの写真がリークしたiPhone SE 2が全てリリースするとなれば、もしかしたら廉価な2種類のiPhoneのおかげで出荷台数の成長率は伸びる可能性もあるかもしれません。
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(記事情報元:WeiPhone)