その真意は?Tidalの買収について、カニエ・ウェストがAppleに噛みつく!

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今月頭に、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、AppleがストリーミングサービスのTidalを買収するための交渉の段階に入っているというニュースを流していたのを覚えているだろうか。そしてその目的は明らかに自身のApple MusicにTidalが抱える良質なアーティストやコンテンツを加えるためといわれていた。

TidalはJay Zが買収してから急成長、豊富なコンテンツを抱えるストリーミングサービスに

Tidalはまだ誕生して数年しか経っていない音楽ストリーミングサービスで、昨年3月にアメリカのヒップホップのトップアーティストJay Zに買収され、当時の買収額は5,600万米ドル(現在のレートで約57億2,200万円)だった。Jay-ZがTidalに入って以来、Tidalは19もの有名なアーティストと独占提携を結んでいて、そのアーティスト達の中には、ビヨンセ(Beyoncé)、リアーナ(Rihanna)、そしてカニエ・ウェスト(Kanye West)も含まれている

 

Appleは大金を投じてTidalを買収しようとしている

ウォールストリートのアナリストで、Apple関係のことになるとよく登場するジーン・ミュンスター(Gene Munster)氏による最新情報によれば、AppleはこのTidalの買収取引に5億ドル(約511億円)もの大金をちらつかせて取引を加速化したいもようだ。

 

Appleにかみつくカニエ・ウェスト(Kanye West)

kanye-west-apple-watch-gold

しかしこれに対してカニエ・ウェストはどうやら言いたいことが沢山あるようで、TwitterでAppleのCEOのティム・クック(Tim Cook)が、すぐにでもJay Zに小切手を発行するべきで、ジョブズのようなやり方はするべきじゃない、とかみついている。

また、ティム・クックCEOとJay Z、そしてジミー(恐らくBeatsのトップだったJimmy Iovine)、ラリー(恐らく買収話が別にあったGoogle、AlphabetのLarry Page)等が、自身(カニエ・ウェスト)やドレイク(Drake)やスクーター(Scooter)などのアーティストと今週中にクローズドな電話会議或いは会議室でのミーティングを行うことを要求している。

以下が一連のカニエ・ウェスト氏のTweet。

カニエ・ウェスト氏がAppleのTidal買収交渉について、どこまで内幕を知っているのかについては未知数だが、どうやらAppleはTidal買収交渉においてTidalにとっては障碍となる行為をしたり、あまりにもリッチすぎる商業精神を発揮してしまったようで、それがカニエ・ウェスト氏が表立ってJay Zにエールを送るような結果に繋がってしまったようだ。

 

画蛇添足 One more thing…

実はカニエ・ウェスト氏がAppleにかみつくのは今回が初めてではない。

Kanye_West_iPod

上の2枚の写真の通り、特別のゴールド版Apple Watchを身に付けていたり(Appleからプレゼントされていたようだ)、iPodを持ってにこやかに写真に映るカニエ・ウェスト氏は、もともとAppleの熱狂的ファンであったことは公に知られている事実(MacBookを使用している写真も公開されている)。

しかしTidalの株を持っていることからAppleのストリーミングサービス「Apple Music」には不快感を示していたのは当ブログでもお知らせしたとおり。

またティム・クックやジミー・イオバインと話し合うよりも実際Apple Musicを担当しているトップのエディ・キュー(Eddie Cue)と話し合うべきではないかと思われることもあり、発言も気持ちはわかるが荒唐無稽で、その真意がどこにあるのかはよくわからない。

なんだか買収の話題を盛り上げたいだけの出来レースな感じもするが、皆さんはどうお感じになっただろうか。

記事は以上。

(記事情報元:9to5Mac

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