最近、iOS 11でまた新しいバグが発見されました。iPhone/iPadのロックが解除されていなくても、Siriを使うと非表示メッセージが読み上げられてしまうというものです。Appleが公式に対処方法をコメントしているのでお知らせします。
Siriのバグはブラジル系テックサイトによって発見される
このシステムバグは世界で最初に3月20日、ブラジルのテック系サイトMac Magazineにて報じられました。Mac Magazineによれば、システム設定でメッセージの通知を隠していても、Siriに”通知メッセージを読んで”と指示するとSiriが直接読み上げてしまうということです。これはプライバシーを重視するユーザにとってはまさに”致命的”なシステムバグといえそうです。
そしてこのバグではiOS本体の”メッセージ”アプリの内容はロック解除しないと読まれませんが、WhatsApp、Skype、Telegram、Facebookなどのサードパーティアプリのメッセージの内容はロック解除をしなくてもSiriに直接読み上げられてしまいます。
バグは最新のiOS 11.2.6やiOS 11.3ベータ版にも存在
Mac Magazineのテストによると、このバグは現行一般向け最新のiOS 11.2.6だけではなく、デベロッパ向けベータ版のiOS 11.3にも存在するということで、Appleはこのバグにまだ気付いていないことになります。Mac Magazineは既にAppleにこのバグを報告していました。
Appleが正式に回答、今後のアップデートで対応。暫定的な対処法も
そして本日午前中にAppleからこのiOS 11でのSiri機能のバグについて正式な回答が得られたということです。それによれば、Appleは既にユーザからのフィードバックによってこの問題を認識しているということで、今後のシステムアップデートでこのバグを修正すると約束しています。また新しいシステムアップデート配布前には、以下の2つの方法でこのバグを一時的に回避可能とのことです。
- 設定>通知で、ロック画面で読み上げられたくないメッセージアプリに入り、一番下の【プレビューを表示】を【しない】に設定(通常は、【ロックされていないときのみ】が選択されています)。下の画像はWhatsAppの例です。
- 設定>Siriと検索で、【ロック中にSiriを許可】をオフにする(デフォルトではオンになっています)
ロック画面でのSiriをお使いの人には少々不便にはなりますが、プライバシーを重視される方にとっては、次のアップデートまでは上記の設定をしておくことをオススメします。
記事は以上です。
(記事情報元:Mac Magazine)