Apple TV 4(4G)/tvOS 10対応脱獄ツールがリリースされるというニュースは以前当ブログ記事でもお伝えしたとおり。そして最後のテストが終了し、本日Apple TVの最新脱獄ツールがリリースされた。
今回の脱獄ツールの名称は”Liber TV”だ。開発者は以前記事でお伝えしたとおりJonathan Levin氏だが、Levin氏のツールは実はLuca Todesco氏によるiOS脱獄ツール”Yalu”の改編版に過ぎなかったりする。
Apple TV脱獄ツール”Liber TV”の詳細情報
- Liber TVはtvOS 9.1〜10.1までをサポートする。
- Liber TV公開現在最新tvOSのtvOS 10.1.1はサポートされていない。
- 完全脱獄ではなく、不完全脱獄ツール。つまり、再起動するたびに脱獄をしなければならない。ただ、iOSデバイスにとって、特にApple TVにとってはあまり影響はないかもしれない。というのも、多くの人はApple TVを使わない時も普段は電源を切らずにスリープ状態にしているはずだからだ。
- Liber TVにはiOS脱獄標準インストーラ”Cydia”は入っていない。これはCydiaの作者Saurikによって、CydiaをApple TVのtvOS脱獄に対応させてもらう必要があるからだ。ただ、理論的にはCydiaの実行は可能と思われる。
- Cydia Substrateをサポートすればこれまでの脱獄Tweakやテーマ変更ツールなどもサポートされると思われるが、それはLevin氏の仕事ではない。
- Liber TVではApple TVの自動アップデートを止めることができる。またDropbear SSHクライアントが付属している。
一般ユーザには敷居が高い、デベロッパには朗報?
上記がApple TV 4対応脱獄ツール”Liber TV”の概況だ。今のところ、一般ユーザにとっては脱獄することで何かできるというものではなく、面白くないかもしれない。少なくともデベロッパによってGUIツールが開発されない限り。
ただ、非常にコンピュータに詳しいデベロッパにとって、セキュリティやApple TVとtvOS内部の研究が進むという視点でみれば、今回の脱獄は非常に価値があると思われる。
Apple TV 4対応脱獄ツール”Liber TV”ダウンロードはこちら
もしLiber TVによる脱獄を試してみたい人は、こちらでipaファイルをダウンロードできる。これをCydia ImpactorによってApple TVに入れ込むだけだ。ただ、上記の通り一般ユーザはまだ手を出さない方がいいだろう。
記事は以上。
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