今年2018年秋にリリース発表されるといわれている、3機種の新型iPhoneのうち、最も価格が安いとされる6.1インチLCD搭載iPhoneについて、最近様々な情報が飛び交っています。
6.1インチLCD版iPhoneはカラフルなカラバリ展開?
まずこの6.1インチLCD版iPhoneは、かつてのiPhone 5cを彷彿とさせるようなカラフルなカラーバリエーションで販売されるというものです。これは著名なTF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏や、Rosenblatt SecuritiesのアナリストJun Zhang氏の予想によるものです。また、日本のMacお宝鑑定団Blogでも、それらの予想に基づいて、Appleの公式シリコーンケースやレザーケースの色と同じ展開になるのではないかと予想しています。まとめると、以下のようになります。
Rosenblatt SecuritiesのアナリストJun Zhang氏の予想
- ブルー
- イエロー
- ピンク
TF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏の予想
- ホワイト
- ブルー
- グレー
- オレンジ
- レッド
Macお宝鑑定団Blogの予想
- ホワイト
- ブラック
- フラッシュイエロー
- ブライトオレンジ
- エレクトロニックブルー
- トープ(灰色がかった茶色)またはゴールド
Macお宝鑑定団Blogでは、レッドがないと予測していますね。恐らく、レッドは(PRODUCT)RED(エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に寄付することによって、 アフリカのエイズ対策プログラムを支援する仕組み)まで待つということなのかもしれません。
なお、従来のApple製品で使用されている(使用されていた)色は以下の通りです。
iPhone 公式レザーケース
- Dark Aubergine
- Black
- Cosmos Blue
- Electric Blue
- Midnight Blue
- Saddle Brown
- Pink Fuchsia
- Charcoal Gray
- Bright Orange
- Soft Pink
- Red
- Taupe
- Spring Yellow
iPhone 公式シリコーンケース
- White
- Black
- Sky Blue
- Cosmos Blue
- Denim Blue
- Midnight Blue
- Blue Cobalt
- Marine Green
- Lemonade
- Dark Olive
- Peach
- Red Raspberry
- Red
- Rose Red
- Pink Sand
- Ultra Violet
iPhone 5cの色展開
- ホワイト
- ブルー
- グリーン
- ピンク
- イエロー
さて、どうなるでしょうね。。AppleはiPhone 5cでは失敗をしているので、同じ轍は踏まないと思いますが。。
6.1インチLCD版iPhoneは製造が遅れている?
そんな中、6月にウォールストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)が報じたように、Appleが2018年新型iPhone 3機種の中で最も売れると予測しているといわれているこの6.1インチLCD版iPhoneの製造が、なんと10月に間に合いそうもないという情報が入ってきました。
9to5Macの情報によると、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のアナリスト、Katy Huberty氏が、10月より前には販売開始されないだろうという予想をしているのです。
その遅れの原因は、ベゼルレスに近いデザインを実現するための、イノベーティブなLEDのバックライトの製造に問題が出ているからということです。サプライヤーからの情報として、このLEDバックライトの製造段階で液漏れ問題が発生し、当初の予定よりも1ヶ月〜6週間の遅れが発生しているというのです。
Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏も遅れを指摘
実は先月も、前出のTF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏も、この6.1インチiPhone用のLCDの製造が遅れていることは指摘していました。ただ、Kuo氏はAppleがその販売を9月に間に合わせてくると信じているようです。
Barron’sは上記のモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のアナリスト、Katy Huberty氏の6.1インチLCD版iPhoneの製造が遅れている内容のレポートを引用した上で、Appleの9月の業績がこれまでコンセンサスがとれていた予想を下回る可能性があるという記事を出しているほどです。
小龍のひとりごと:さてどうなるでしょう?
やはり廉価な6.1インチLCD版iPhoneは人気を博すことになるでしょう。iPhone 5cの失敗は1世代前のSoC(メインプロセッサ)を搭載するなど、当時のフラッグシップのiPhone 5sとの差があったこと、そしてプラスチックの外観で安物に見えるのに大して安くなかったことが原因に挙げられるかと思います。
今回6.1インチLCD版iPhoneが、他の2つのモデルと同じSoC(A12チップ)を搭載し、iPhone XやiPhone 8シリーズと同様のガラスバックでの色展開であるとしたら安物感もなく、iPhone 5cの失敗をカバーできるのではないかとは思います。OLED(有機ELディスプレイ)ではなくLCD(液晶ディスプレイ)であることは、それほどのハンデでもないと思います。現に、それほどの見た目の大きな差がないこと、iPhone 7やiPhone 8も引き続き売れていることをみれば、価格差があることを考慮すればLCDモデルも当然新しもの好きにも十分受け入れられるでしょう。
ただ上記の製造の遅れは、Appleにとっては頭が痛い問題でしょう。昨年のiPhone Xは今回と同様にOLEDの製造が遅れたことから発売開始が遅れ、ずいぶんと本来掴める顧客を逃してしまったといわれています。今回他の2機種(5.8インチiPhone X後継機、6.5インチiPhone X Plus)がOLEDとなるため、こちらも供給は遅れる上に当初は安定しない可能性があり、そうなると3機種全てのiPhoneがリリース発表後暫くしないと予約受付も始まらない、という状況が起こってしまうか、或いは9月の新製品発表イベントが10月にずれ込む可能性もあるかもしれません。
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac、iDownload Blog、Macお宝鑑定団Blog)