昨年2017年のiPhone XとiPhone 8/8 Plusで、Appleはワイヤレス充電(Qi規格準拠)を初めてiPhoneに導入しました。最初は購入時に着いてくる電源アダプタと同じ速度の5Wの充電、そしてその後iOSアップデートによって7.5Wまでのワイヤレス充電に対応するようになりました。そして昨日未明の新製品発表イベントで新しく発表された、iPhone XS/iPhone XS Maxの説明の際に、Appleはより速いワイヤレス充電に対応としました。しかしその詳細については明らかになっていません。
これまでの噂では、Appleは2018年モデルのiPhoneで10Wのワイヤレス充電をサポートするというものがありました。既に多くのAndroid端末も10W以上のQi規格による充電を実現していることから、この噂は当然実現して然るべきレベルのものでした。
Appleは今回、iPhone XSとiPhone XS Maxを発表する際に、背面に史上最も割れにくいガラスをデザインし、更に速いワイヤレス充電速度を実現するとしました。そしてiPhone XSシリーズのまとめの際にも、上図のようにフィル・シラーSVPの背景にちゃんと「Improved wireless charging(ワイヤレス充電が改善)」と明記されています。
また、現在Apple公式サイトのiPhone XSシリーズの説明で、以下のように明記されています。
ワイヤレス充電。iPhone XSは背面がガラスなので、ワイヤレスで充電できます。しかも、iPhone Xよりも一段と速く充電できるようになりました。
しかし、その詳細は発表会でも、公式サイトでも公表されていません。
ちなみに、iPhone XRについてはこのワイヤレス充電の改善については触れられませんでした。公式サイトにも、ワイヤレス充電の速度が一段と速くという表記がありません。
となると、iPhone XRがiPhone XS/iPhone XS Maxに比べて劣るポイントが増えることになります。
今後iPhone XS/XS Max/XRの実機でその仕様が明らかになると思われますが、もしかしたら以前と同様、今後iOSのアップデートによって速度が改善する可能性もなきにしもあらずです。
いずれにせよ、iPhone XS/XS Maxの対応W数は、ユーザがQi充電パッドを選ぶ際の仕様確認のためにも必要な情報であって、Appleはそこは明らかにした方がよいのではないかと思いますが、、なぜ明らかになっていないのか、何か事情でもあるのでしょうか。
個人的にはやはりiPhone XSシリーズでは10W以上の充電速度を実現して欲しいところです。10W以上対応のQi充電パッドを買ったのですが、iPhone Xの充電はやはり遅く、たまに夜中中充電していても朝起きたら100%以下になっていたこともあり、今は結局Lightning-USBケーブルで充電するようになってしまいました。そのあたりもiPhone Xからの買い換えのポイントになるのではないかと思います。
記事は以上です。