AppleのiPhone、SecurityLabのセキュリティ評価で高成績をマーク。Androidは悲惨な結果に

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スマートフォンにはますます複雑化するOSが搭載されているため、各種のバグやセキュリティホールが存在するのはなかなか避けられない状態となっていて、酷い場合には犯罪グループの”道具”となってしまうことさえあり得ます。自社ブランドのセキュリティを高めるため、多くのメーカーは定期的或いは不定期にシステムアップデートによってそのセキュリティレベルを保持していますが、そこにセキュリティホールや脆弱性もすぐに追いついてしまうのが現状でもあります。ではいったい、どのスマートフォンが一番安全なのでしょうか?SecurityLabが評価を行い、Twitter上で発表しています。

セキュリティ評価、AppleのiOSがほぼ満点、対照的にAndroidデバイスは全体的には酷い状態

SecurityLabがツイートした表によれば、AppleのiPhone/iPadに搭載されているiOSは各評価項目でほぼ100%に近い成績を収めていることがわかります。そしてAndroidデバイスでは、GoogleとEssential Phoneのみが”中”程度の評価となっていて、その他のメーカーは非常にセキュリティレベルが低いという結果になりました。

評価項目の詳細

SecurityLabのテストでは、主に以下の数点が評価項目となっています。

  1. 脆弱性が発見されてからのシステムアップデートが発行されるまでの期間
  2. システムアップデートがユーザにプッシュされるまでの時間差
  3. システムアップデートがキャリアから独立しているかどうか
  4. デバイスにシステムアップデートが適用される期間

また、他にもメーカーが自社のブランドの製品の中での相対的なセキュリティアップデートの速度についても評価対象となっています。例えばフラッグシップデバイスには最優先でセキュリティアップデートが適用される傾向にありますが、それよりレベルの下がるデバイスや過去のデバイスにはどうか、などです。

セキュリティ評価の結果表

smartphone-security

そして上記の表でわかるように、全ての項目の中で、Appleはほぼ満点の評価となっています。どんなデバイスでも、セキュリティアップデートはだいたい1日以内で適用され、また世界的に効率的にアップデートされていることがわかります。

なぜかWindows Phoneも比較的高評価

そして殆どシェアがないと思われるWindowsスマートフォンの得点が非常に高いことは驚きに値します。ただ、デバイスのサポート期間のみ”中”評価で、なぜならマイクロソフトはセキュリティアップデートを全ての機種に4年しか提供しないことになっているからです。それに対し、Appleは5年提供しています(例外はiPhone 5cで、この機種のみ4年となっています)。

Androidデバイスは2社を除いて悲惨な結果に

そしてその他のAndroidデバイスは目を覆うような惨状となっています。ほぼ大多数のデバイスがセキュリティホールが発見された後数ヶ月経たないと、セキュリティアップデートが提供されず、特にHTCではフラッグシップデバイスでさえ数ヶ月かかる状態です。またセキュリティアップデートが提供される期間も2年半を超えるところはほぼない状態です。ただEssential PhoneとAndroidの生みの親、グーグルによるPixelシリーズのみ、高評価となっています。

Androidには、無料でもよいので別途セキュリティアプリを入れておいた方がいいのかもしれません。

評価からは世界シェアが高い中国国産ブランドが抜けている

ただ、このテストでは現在世界のスマートフォンシェアでその存在感を一気に増しているOPPO、Vivo、シャオミ(小米、xiaomi)などの中国国産ブランドが抜けていて、唯一ファーウェイ(HUAWEI)のみ入っています。シェアで考えればSecurityLabはこれらのメーカーの結果も入れるべきではなかったかと思われます。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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