Appleのチップサプライヤーの台湾TSMCが、10nmプロセスの製造工程内での歩留まりが予測よりも悪いという問題に直面しており、それによって来年の3月に予定されていた新しいiPadシリーズの登場が後ろにずれる可能性があるかもしれない。
10nmプロセスの歩留まりが悪く、A10Xチップの製造と次世代iPadの販売時期に影響か
DigiTimesによれば、TSMCは来年早々、次世代iPad用の”A10X”プロセッサの量産を開始したかったようだが、歩留まりの悪さがスケジュールに悪影響を及ぼしているという。Appleは製品の立ち上げにあたって部品リストを作って供給の計画をしなければならないが、メインチップであるAシリーズプロセッサの供給が追いつかないとなれば、全体の計画そのものが後ろにずれることになるだろう。
A10Xチップもプロセス変更になるか?
ただ注目すべきことは、これまでAppleは”X”がつくタイプ(iPadに使用されるタイプ)のプロセッサには効率のよい製造方法を求めてはいないことだ。例えば昨年のiPhone 6sシリーズ搭載のA9チップとiPad Proに搭載されているA9Xチップを例にとれば、AppleはA9チップの一部は14nmプロセスであるにも関わらず、A9Xには16nmプロセスを採用したりしている。
来年の新型iPadでは10.5インチモデルも登場か
Appleは来年の1〜3月に9.7〜12.9インチのiPadモデルのアップデートをする予定だと報じられている。そして更にそこに10.5インチという機種まで加わるという情報もある。そして10.5〜12.9インチモデルには今回歩留まりが悪くTSMCが苦戦している”A10X”チップが使用されるという情報がある。
Appleにもまたもやサムスン(SAMSUNG)半導体にメインチップを発注する日が来るのだろうか?
記事は以上。
(記事情報元:DigiTimes via Apple Insider)
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